熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。
PRGRで販促を担当しております、Nです。
ゴルフメーカーPRGRが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく、真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、新サイエンスフィット日記。
PRGRの歴史、クラブ開発の現場を紹介するノンフィクション、PRGRクラブ開発物語・ギアスト!とのセルフコラボ企画としてお届けしておりますPRGR歴代No1クラブ決定戦。
前々回はユーティリティ編を、
前回は軟鉄鍛造アイアン編を実施。
精密な弾道データを取りながら、サイエンスフィット日記メンバーK君の完全なる独断で歴代ナンバー1を決めてきました。
さあそして、今回2代目ミスター・テストマンであるK君に最高の1本を決めてもらうのはこちらです。
『お~、フェアウェイウッドですか!』
『まず大前提だけど、ちゃんと当ててね。』
フェアウェイウッドは当たる、当たらないで飛距離がかなり変わります。ある程度の技術がないと成り立たない、ミスター・テストマンだからこそできる企画です。
歴代フェアウェイウッドNo1決定戦
ちなみに計測ルールは前回同様以下の通りです。
- 発売が古いモデルから試打する
- 各モデル2球ずつショット
- 打ち直し無しのリアルガチ勝負
- データ計測による飛距離、方向性等を確認したうえで、最後はテスターの独断でNo1モデルを決定
ミスターテストマンの手にかかれば、2球もあればそのクラブの特性は評価できます(たぶん)。何だかんだ言って最終的にNo1を決めるのはK君の気持ち次第なので、測定データはほとんど意味をなしません。
そして今回、私が選別してきた各世代を代表するフェアウェイウッドがこちら!
精悍な顔つきをした歴戦の猛者が勢揃いしてます。
『え~と、、、あれ?4本しかありませんね。』
『ごめん、1980年代のフェアウェイウッドがみつからなかった。』
すいません、倉庫を漁って試打クラブを捜したのですが発見できませんでした。今回は1980年代を除いた1990~2020年代の4本から歴代ナンバー1を決めたいと思います。なおスペックは3番ウッド、シャフト硬さM43(S)で統一しております。
エントリー№1 ’90代表 ZOOM f (15°/43.5)
まず最初は1990年代の代表、1997年発売のZOOM f(ズーム・エフ)です。”ドライビング・スプーン”という異名そのままに、ドライバーと同じくらい飛ぶスプーンとして当時は大きな話題になりました。チタンボディのソールにタングステンを埋め込んだ超低重心の大型220ccヘッドと43.5インチの長尺設計が特長です。
『これがZOOM fですか!でかい!長い!』
『頼むで。”ポッコン”出さないでね。』
当時その尖った性能から、打てる人はドライバー並みに飛び、打てない人はチョロしか出ないという、合う合わないがこれでもかと出るクラブでした。(”ポッコン”はチョロしたときの独特な音)
さあ、打ってもらいましょう。
打球音の違いを確認いただくため、音声付動画でお届けします。
バキンッ
お、さすが!ちゃんと当てました。結果は、
飛距離232ヤード!
確かに飛んでいるけど、球筋は暴れています。
『独特の打感ですね。飛びそうなオーラがプンプンしてきます。』
20年以上経っても色褪せないその飛距離性能。ちなみに当時72,000円(税別)とドライバー並みの価格で販売されていましたが、現在は中古ショップで驚くほどお値打ちに入手できます。
エントリー№2 ’00代表 DUO HIT(15°/42.5″)
続きましては2000年代を代表して、2004年発売のDUO HIT(デュオ・ヒット)です。大ヒットドライバーDUO(デュオ)同様、クラウン部分がカーボン(CFRP)の複合構造ヘッドです。前作SPEED HIT同様、非常に高い評価を得ていた当企画の優勝候補です。
『オーソドックスで構えやすい形状。クラウンがカーボンって、RSフェアウェイと一緒ですね。』
連綿と引き継がれるPRGRのDNA。現行RSフェアウェイウッドの源流がこのクラブにありそうです。では打ってもらいましょう。
(音声付動画でお届けします)
バシュッツ!
カーボンクラウンならではの柔らかい打球音。
これは、
ナイスショット!飛距離はなんと237ヤード。
『凄く打ちやすいです!しかも飛ぶ!!打感も気持ち良い。』
さすが名器の呼び声が高いクラブです。13度の3+から、26度の11番ウッドまで7つの番手をラインアップし、非常に多くのゴルファーに愛されたPRGR歴代最高販売本数を誇るモデル。芯に当たるから名付けられた”HIT”の名は伊達ではありません。
エントリー№3 ’10代表 egg SPOON(15°/43.5″)
さあ続いては2010年代の代表、2013年発売のNEW egg SPOON(ニュー・エッグエッグ・スプーン)です。独特な打球音を響かせながらツアープロも使用した初代egg SPOON(2008年)が話題となり、飛び系スプーンとしてのエッグの注目が高まるなか、このモデルはより初速性能を高めた攻撃的正確の3代目モデルです。
クラブを持ちながら何故か苦笑いするK君。
ちなみに特徴的なのはそのヘッド形状です。極限に至る低重心設計のためクラウン部分を取り外し、さらに自動車の空力設計等で用いられるモーフィングというCG技術により初速性能をアップさせたフェース形状。高初速、低スピンという危険な飛びを得られるクラブです。
恐る恐るクラブを眺めるK君。
『こ、これ、カスタムシャフトのDiamama Thumpが入ってますね。。。嫌がらせですか?』
『いやいやいや。たまたまこのシャフトが入ってたんだよ。大丈夫。今の君なら打てるって!』
何を隠そう、このクラブは当時100を切れないレベルだったK君が、そのかっこ良さに惹かれて試打もせずに購入した思い出のクラブなのです。
純正シャフトでは物足りないハードヒッターに人気で、本当にめちゃくちゃ飛ぶクラブだったのですが残念ながら当時のK君には使いこなせず、練習場で12球、コースで4球打った後に、美品Aランク査定で中古ショップに売ったという切ない記憶を呼び起こすクラブです。
そんな7年前の過去を払拭すべく、サイエンスフィットで上達し生まれ変わった姿を見せてやれ!
(音声付動画でお届けします)
バキャッ!!
残響の少ない、強い打球音。
さあ、
残念!
1球目は右プッシュアウト、2球目は測定不能です。
『す、すいません。。。』
残念ながら7年前とは格段とスイングレベルがアップしているものの、打つ前からメンタルがやられてしまっていたようです。仕方ない、次行きましょう。
エントリー№4 ’20代表 RS Fairway(15°/43″)
最後20年代の代表は、出ました!今巷で話題になっているフェアウェイウッド、2020年発売のRS Fairway(アールエス・フェアウェイ)です。カーボンクラウンにCNC加工された高強度マレージングフェース。さらにソールのスラッシュ・グルーブが初速と打ち出しのアップに貢献する、ドライバー同の様ルール”ギリギリ”設計クラブ。これぞ当企画の大本命です。
これこれ!やっぱりこれだよね。という顔をするK君。ちなみに現在のK君の愛用クラブでもあります。
『スラッシュ・グルーブがあるおかげでフェース下部に当たっても飛ぶんですよ。タメがほどけてフリップしちゃうような僕のスイングには最高なフェアウェイウッドです。』
そんな自身満々なK君のショットは!?
(音声付動画でお届けします)
ビシュッ!
弾き感のある打球音。果たして。
飛距離227ヤード!
一球目を右に吹かしてしまったのが悔やまれますが、引っかからない球筋は思い切って振りちぎれそうです。
『カーボンクラウンならではの柔らかさとマレージングフェースの硬い弾き感。外はカリっと、中はもっちりみたいな感触です!』
何を言いたいのかさっぱりわかりませんが、優れた飛距離性能自体はその結果が雄弁に物語っています。
PRGR No1フェアウェイウッド決定!
さあ各世代を代表する4本のフェアウェイウッドの試打が終了しました。では、REDEYES ROBOの比較画面でそれぞれの測定結果を確認しましょう。
■全ショットデータ
■各モデル最大飛距離・弾道
これらのデータによると、各項目毎に最も優れていたのは、
- 【飛距離性能】 DUO HIT
- 【安定度】 DUO HIT
- 【打ち出し高さ】 DUO HIT
な、なんとDUO HITが当企画史上初の三冠を達成してしまいました!でもこれはあくまでもデータでの結果です。個人の好み100%による、”PRGRフェアウェイウッド・俺のナンバー1”をK君に選んでもらいましょう。
『では、お願いします。』
『はい、では発表します。私が選ぶPRGRナンバー1フェアウェイウッドは、、、これです!』
な、なんと俺のナンバー1だって言ってるに、またまたダブル選出!
『結果で言えばDUO HITが断トツに良いんですが、今のドライバーと比べるとヘッドが小さく感じますね。その不安感が若干あります。そしてRSはとにかくやさしいし初速性能が高い。DUO HITが進化して現代に蘇った感じがします。』
う~ん。そこまで論理的に説明されたらダブル授賞を認めざるを得ません。ということで、2代目ミスター・テストマンK君による、PRGR歴代フェアウェイウッドNo1は、RS FairwayとDUO HITに決定しました!
やはり名器には名器たる所以があり、それは時代を超えて現代に受け継がれているということがよくわかりました。そのなかでもシリーズ毎にそれぞれ別の系統に進化しているのが興味深かったですね。
皆様も今使用している最新モデルの先祖を調べてみるのも面白いかもしれません。
さあ『クラブ開発物語ギアスト!』とのセルフコラボ企画はいよいよ次回で完結。遂に歴代No1ドライバーをK君に決めてもらいたいと思います。お楽しみに!
つづく
―新サイエンスフィット日記・登場人物紹介―
PRGRサイエンスフィット日記メンバー K
プロギアの営業マン。サイエンスフィット日記開始直後からの出演者であり、当ブログの主人公。ゴルフ歴12年、ベストスコア81、平均スコア94。アイアンが得意だが実はフェアウェイウッドも意外に得意。もちろん入社と同時にゴルフを始めたのでフェアウェイウッドもPRGR以外使ったことが無い。そしてついつい背伸びしてカスタムシャフトを挿れてしまう傾向にある。
PRGRサイエンスフィット日記筆者 N
サイエンスフィット日記の運営がいつの間にか仕事の半分以上を占めるようになったプロギアの販促担当。ゴルフ歴20数年。平均スコア88。セッティングにスプーンを入れているがほぼ使うことは無く、練習することもない。が、いつか使いこなしてみたいとは思っている。
―合わせて読みたい―
PRGRのクラブの歴史、開発現場を紹介する新しいコンテンツ、PRGRクラブ開発物語・ギアスト!PRGR WEBにて大好評連載中