Hole 154 無資格インストラクターがサイエンスフィットをやってみた!【後編】

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熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。

PRGRで販促を担当しております、Nです。

ゴルフメーカーPRGRが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく、真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記

前回、絶不調に陥った私Nに人生初めてのサイエンス・フィットをおこなってくれたK君。

Hole 153 無資格インストラクターがサイエンスフィットレッスンをやってみた。【前編】

大汗をかきながらも、何とかNのフィッティングを終えたK君。スイング解析と効果的なレッスンをお願いしたはずが、おすすめクラブを提案されて無理やり幕を引かれた感じです。

 

そこへ

 

『ちょっと、ちょっと。大丈夫か~!?』

 

と、我々の打席にやってきた男性。

その正体は、

PRGRサイエンスフィット直営統括部の部長、宮川インストラクターです!

 

『す、すいません(汗)。クラブフィッティングとサイエンス・フィットは全然違いますね。。。データを見て瞬時にスイングの課題を見つけないといけないし、最適な練習方法を教えなきゃいけないし。やっぱりレッスンは素人がやっちゃダメですね。』

画面とにらめっこしてまったく被験者(N)の相手をしてくれなかったK君。その脳みそはフル回転して必死に答えを探しまくっていたようで、びっしょり塗れた背中がその大変さを物語っています。

 

『まあ、見様見真似ですぐにサイエンスフィットは出来ないよ。でも数字は嘘をつかないから、見るべきチェックポイントを押さえればその答えはどのインストラクターからも同じものが出てくるのがサイエンス・フィットの特長なんだ。じゃあちょっとNのデータを確認してみようか。』

サイエンス・フィットはインストラクターによって解析・レッスン方法が異なる属人的なものでなく、科学的アプローチで正解を導きだすものです。もちろんその答えに至るには、日々の経験とインストラクター同士による綿密な情報共有、定期的な研修が必要となります。

ということでK君のような素人解析ではなく、宮川コーチによる真のサイエンスフィット解析をおこなってもらいましょう。よろしくお願いいたします!

 

シン・サイエンスフィット

まずはNのスイングデータを確認する宮川コーチ。

不肖の弟子、K君も真剣に画面を確認します。

ちなみにこれがNの渾身のスイング。

『・・・そもそもカメラの場所が違う。カメラはアドレス時のグリップの真後ろにセットしないと正しく解析できないよ。』

 

『そ、そうなんですか!?すいません。』

おいおい、頼むぜ素人さんよお。

 

『ちなみにNのスイングの特徴はここかな。』

と、Nのダウンスイングの画像を表示する宮川コーチ。

『女子プロのスイングと比較してみよう。女子プロはテークバックのライン(赤線)の下にダウンスイングのグリップが見えるけど、Nは上にある。』

確かに。女子プロはグリップエンドがボールを指しているけど、Nのグリップエンドはボールの遥か内側を指しています。

 

『アウトサイドからクラブが立って下りてきているから結果的に手が浮いて、球が暴れやすくなる。』

え~、あれだけシャローイングを意識してたのに真逆のスイング。おかしいなあ、YouTube見てあれだけ練習したのに。

一応スイング画像を確認すると、たしかに見事な首切りスイングです。

 

『得意なユーティリティーでシャンクしたりダフったりというのは、この部分が大きいね。アウトサイドからフェースが開いた状態でボールを打てばシャンクするよ。』

ああそうか!自分のイメージではインサイド軌道だけど実際はアウトサイド軌道だったから当たらなかったのか。

K君も真剣に説明に聞き入っています。

『本当はスイングスキャンで体の動きを詳細にデータ計測するのが一番良いんだけど、シャフト挙動解析機でも確認できるよ。』

と、シャフト挙動を後方視点にして確認してみると、

『一生懸命シャロースイングを目指しているのはわかるけど、ダウンスイングがアウトから下りて来ていて、アドレス時とインパクト時のグリップの位置がこれだけ違う。』

ん?よーく見てみると、

あちゃー!!めちゃくちゃ手が浮いています。ショック!

K君の解析では文句なしだったはずなのに、全然ダメじゃん。

 

さらにこうなる要因をK君に説明する宮川コーチ。

『なるほど、確かにこれだと手が浮きますね。ドライバーが曲がるはずだなあ。』

うるさい黙れ。この原因がわからなかったくせに。

 

『あとは、正面からシャフトの挙動を見てみると、ここにも原因はあるね。』

K君に”タメができていない”と指摘されたやつです。

『インパクトでグリップが流れている。プロや上級者はインパクトの前にグリップエンドのスピードに急ブレーキがかかってヘッドが走るんだけど、Nのスイングはインパクト直前にならないとブレーキがかかり始めない。タメができていなくてヘッドも走っていないから飛ばない、なんちゃってハンドファーストインパクトだね。』

ううう、ハンドファーストを心がけていたのに・・・

 

『そうですね。たしかにNさんのバッティングフォームはグリップが流れていてスピード感が無かったです。ハンドファーストと言うより、バントみたいなスイングでしたね。』

 

『何だよ、おまえがやれって言ったからやったのにー!!』

でも、

たしかに全然ヘッドが走ってなくて、バントみたいなスイングです。でもこの悪癖、どうやったら直るんだろう。

 

シン・サイエンスフィットレッスン

という私の心の声を受け、宮川コーチにスイングを修正するポイントを解説してもらいましょう。

 

『Nはなるべくフェースローテーションを使わないスイングを心がけていると思うけど、その分クラブが直線的でパッティングの延長みたいなスイングになっているね。』

ふむふむ、なるほど。全然シャロースイングになってない。

 

『そしてパッティングスイングでハンドファーストを意識すると、さらに手が浮いたインパクトになってしまう。』

ああ~、これがなんちゃってハンドファーストか。

 

『このパッティングスイングを修正するには、ある程度腕の回旋を使わないとダメ。テークバックでは手首の角度をキープした状態で、』

 

『左腕を内旋させることでフェースローテーションをおこなう。』

お、フラットなトップ。

 

『Nは右手に力が入りすぎてるぶん、ダウンでクラブがアウトから下りてきちゃうので、体の回転と左腕の外旋でクラブを戻したい。』

おー、インから下りてきてる。

 

『腕を回旋してしっかりアドレス時の状態に戻れば、手は浮き上がりづらくなる。』

はは~、そうか!腕の回旋が戻りきってなかったから、左手を伸ばしてボールを掴まえに行ってたのか。深いなあ!

※これはNのスイングに対する解析とレッスンですので、全ての人に適用されるものではございません。

 

『なるほど、何となくわかりました。こんな感じですか?』

居ても立っていられず、スイングしてみるK君。

 

『そうそう、こんな感じ。』

宮川コーチも指導に熱が入ります。

 

『よし、じゃあKちょっと打ってみな。』

 

『はい!』

あれ?

 

 

『おお、前よりだいぶ良いよ。テークバックとダウンの軌道が近づいてる。』

あれ?

 

『こうですか?』

 

『そう!いいね。』

おいおい。

『俺のレッスンは!?』

結局いつも通りK君のレッスンになってしまいました。

『ちょっとわかってきました。宮川さん、ありがとうございます!』

なんだよ、俺がまだわからないうちにわかるなよ!

 

『だいぶ良くなってるから、練習を続けたら今年こそ結果出せるよ。』

まあ、確かに今年こそホントK君には結果出して欲しいな。宮川コーチ、よろしくお願いいたします。

 

と、いつの間にかもうこんな時間。

K君にサイエンスフィットをお願いしてからすでに3時間近くが経とうとしています。ということで結局私の練習はできず本日はここまで。

 

しかし個人的には、飛ばそう飛ばそうという気持ちが強いほど、クラブをアウトサイドから下ろしていたということがわかったのは大発見でした。スイングもさることながら、考え方とかも改めないといけないなあと反省。

こんな気付きを与えてくれるのもサイエンス・フィットの良いところです。自身の欠点や課題を科学的に抽出し、上達への最適なアプローチを提案してくれます。

何より、”もうゴルフなんてやめてやる!”という私の荒んだ気持ちはどこかに消え去り、いつの間にか練習したくなってきました。ゴルフにも行きたくなってきたぞ!

 

ということで次回はまたまたラウンドに行ってきます。

お楽しみに!

つづく

 

 

―新サイエンスフィット日記・登場人物紹介―

PRGRサイエンスフィット日記メンバー K

サイエンスフィット日記開始当時からの出演者であり当ブログの主人公。ベストスコア81、平均スコア94。クラブフィッティングにおいてはスペシャリストだが、スイングについては全くの素人。今回あらためてサイエンスフィットの凄さを認識するとともに、ゴルフへの熱量が再燃。

 

PRGRサイエンスフィットインストラクター 宮川

PRGRサイエンスフィット・直営部門のボス。ゴルフダイジェスト・オンラインをはじめ様々なメディアでサイエンスフィットを紹介。マネージャーとしての忙しい毎日の中で、なかなかお客様へのレッスンができないことと、スコア的に全然進化してくれないK君が悩みの種。

 

PRGRサイエンスフィット日記筆者 N

ゴルフ歴20数年。2021年平均スコアは99。あらゆるゴルフ系YouTubeを見尽くして1ヶ月に1回スイング改造を繰り返してきたが、、今回のスイング解析で不調の原因は自分の心の中にあることを発見。ゴルフへの向き合い方をあらためることとします。

 

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コメント

  1. JAL より:

    K君は進化したのですね、良かったです。そして私もNさんと同じ悩み。
    どう改善させれば良いものかと毎日思ってます。

    1. prgr より:

      JALさん
      コメントありがとうございます!K君は確実に進化しておりますので、あとは花開くのを待つだけです。そして私はこじらせ過ぎてましたので1からリセットしたいと思います(^_^)

  2. K島 より:

    宮川インストラクターカッコいい〜

    1. prgr より:

      K島さん
      コメントありがとうございます!まさに的確に要点を説明してくれる宮川インスタラクターには惚れてしまうくらいのかっこ良さがあります。やっぱりインストラクターは生徒さんを惚れさせる(心をつかむ)のが大切ですね。それにひきかえ無資格K君の情けなさときたら、、、やっぱり素人がレッスンするには荷が重過ぎました(^_^)

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