PartⅢ.25『静かなる闘志 K君最後の一週間。』

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皆さま、こんにちは。

プロギアで販売促進を担当しているNです。

 

PRGRの新しい直営レッスンスタジオ『PRGR GINZA EX』に通って本気で上達を目指すゴルファーを紹介する(ほぼ)リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記。

第3部では”競技に挑戦”をテーマに新たなメンバーを迎え、サイエンスフィットで腕を磨き、さまざまな競技にチャレンジしていく模様をレポートしております。

 

嵐山カントリークラブで行われたRSカップ第3戦にはサイエンスフィット日記メンバーのU君とF君が挑戦しましたが、思うような結果が出せず最終的には雷神さまが暴れて強制終了してしまいました。

※思うような結果が出せず、悔しいラウンドだったエリートゴルファーのU君

※滅茶苦茶なショットを打ちながら、アプローチとパターで耐えしのいだF君

※本領を発揮し、一瞬にして雷雨で競技を強制終了させた雷神さま(一部画像を加工しております)

 

 

そんなメンバーの奮闘を横目に、いよいよ本命の男が1年ぶりにRSカップに帰ってきます。

U君とF君、予選全試合出場のS先輩の無念を晴らすべく、そして1年間の成長の結果を発揮すべく、遂にK君の出番です

 

1年前、平均スコアが100だった男が3ヶ月間みっちりサイエンスフィットに通い練習を続けた結果、(なかば無理やり)出場したRSカップを52・41の93でラウンドし、周囲の賞賛を得たK君。ただ実は、もっと出来たんじゃないか。練習の成果が出せなかった。と、ひとり隠れて悔し涙を流していたのでした。

 

今回は出場するRSカップ最終戦を間近に控え、リベンジに燃え練習に明け暮れるK君の1週間を追ってみたいと思います。

 

K君のRSカップ出場まであと7日

■某日土曜日 AM9:00 千葉県柏市

K君は今日はこちらの練習場にいるという情報を得ました。この春引越しをしたので、以前よく通っていた東京湾に面した練習場から練習拠点を変えたのでしょう。

 

 

土曜日の朝だというのに大混雑の練習場でK君の姿を探すと、

 

いました。人ごみの中にK君を発見。

耳に何かを突っこんで、手には書類を抱えて、真剣な顔で走りまわってます。

 

N 『おはよう!どう?調子は。』

K君 『あ、おはようございます。おかげさまで予約はたくさん入ってるのですが、あとはいかにお客様に合うものをフィッティングして、納得のうえでご購入いただけるかです。』

 

N 『・・・なに言ってるの?』

K君 『Nさん、まじめに接客してください。忙しいんだから。』

 

大変失礼しました。土曜日の朝に練習場に居ると聞いたのでてっきり練習かと思いきや、K君は担当する練習場でクラブフィッティングイベントを開催していたのでした。

毎年この時期にショップ顧客さま向けにおこなうこのイベント。PRGRもトーナメントカーが出動したり、スタッフが総出で試打、フィッティングをおこなったりするのですが、このイベントの責任者であるK君にはボールを1球打つ余裕さえありません。

イベントの成功を祈りつつ、今日は取材を断念し会場を後にすることにしました。

RSカップまであと1週間。なんとも不安です。

 

 

K君のRSカップ出場まであと6日

■某日日曜日 PM6:00 千葉県柏市

翌日、またここに来てしまいました。K君は今日もこの練習場にいるとのことですが、はたして練習はできているのでしょうか。。。

 

 

いました。

どうやら今日も丸一日イベントをおこなっていたようです。

 

イベント責任者として無事イベントを成功裏に終え、終礼でスタッフに結果報告をおこなっていました。

感無量で目頭を熱くさせながら、ともに全力で働いたスタッフに頭を下げるK君。

(RSカップで同伴競技者にあまりにも迷惑をかけすぎて頭を下げるようなことにならなければよいのですが。。。)

 

 

そして過去最高の売上げを達成し、やりきった爽やかな男の顔を見せるK君。

(いやいや、仕事はやりきったかも知れないけど、ゴルフの練習は全くやりきってないから。)

 

 

N 『K、とりあえずイベント成功おめでとう。ところで、ゴルフの練習は大丈夫なの!?RSカップまでもう何日も無いけど。』

K君 『はい、実はここ3週間まったくクラブを握れてません。ゴルフシーズンに入って目が回るような忙しさなんです。』

N 『だ、だよなぁ。でもさ、さすがに全然練習してないってのはまずいんじゃないの?プロと一緒にまわるのに。今からちょっと練習すれば?』

K君 『あ、このあと明日のイベントの準備があるので、トーナメントカーとともに茨城に移動なんです。どうもお疲れ様でした!』

と言って去っていくK君。

明日の祝日も終日イベントとのこと。いよいよやばいんじゃないでしょうか。

 

 

 

K君のRSカップ出場まであと3日

■某日火曜日 AM9:00 東京都新橋

いよいよ今週末にはRSカップに挑戦するK君。

昨年も行いましたが、会社の朝の朝礼でPRGRスタッフにRSカップの出場を報告しています。

 

K君 『・・・ということで、再びRSカップにチャレンジします。応援よろしくお願いいたします。!!』

 

PRGRスタッフ 『パチ、パチ、、、、パチ。。。』

 

うーん、社内の反応は今ひとつです。去年もRSカップ出場前に朝礼で決意表明したのですが、その時との社内のリアクションが全然違います。

 

昨年の様子はこちら

 

去年はがむしゃらに練習をして高いハードルに挑戦するK君の姿にPRGRスタッフは心を打たれていたのですが、今年はあまり練習できていないので真剣さが伝わらなかったのでしょうか?それとも毎回出場するS選手によって、高いハードルのはずだったRSカップ出場にハイパーインフレが生じたのでしょうか。いずれにしても今ひとつ盛り上がらない空気をひきずるK君に意気込みを聞いてみます。

 

N 『おはよう。若干滑ってたね。ところでいよいよ今週RSカップだけど、どう?今の心境は。』

K君 『・・・。3連休は仕事だったんで、明日は代休をいただいて家族サービスをする予定です。とりあえずRSカップは頑張ります!』

答えにならない答えを残して、K君は営業に出かけてしまいました。明日は家族サービス。もう時間がありません。。。

 

 

K君のRSカップ出場まであと1日

■某日木曜日 AM6:00 茨城県稲敷市

遂にRSカップの前日、K君が動き出しました。カメラを持って朝6時にゴルフ場集合との連絡を受け、眠い目をこすりながら駆けつけると、、、

いましたK君です。早朝から真剣な顔で何やら話し込んでいます。

 

N 『K、おはよう!』

K君 『おはようございます!じゃあ、東コースの10番ホールをお願いします。』

N 『何を?』

K 『お客様のスタートホール撮影係を。』

これは連絡ミスによる事故ですね。

てっきりRSカップの前日に仮想大利根カントリークラブのゴルフ場で練習ラウンドをするのかと思いきや、今日もお仕事のようです。

担当得意先の顧客さま向けゴルフコンペで、これまた責任者として早朝からお客様対応に追われているK君。

気が付くと、F君とU君も受付係としてぎこちない笑顔でお客様をお出迎えしておりました。

さすがに私も撮影係を拝命したので今日は帰るわけにもいかず、丸1日K君プロデュースのコンペイベントをお手伝いすることにしました。

 

 

 

ラウンドを楽しまれたお客様にはラウンド終了後、試打会やパターフィッティングでさらにPRGRクラブを試していただきます。

ゴルフ業界にいるとゴルフ場に行く機会は非常に多いのですが、ゴルフ場に行く回数とゴルフプレーをする回数に大きな隔たりがあるのがこの業界の特長です。お客様がゴルフを楽しまれるのを横目に、ひたすら接客するK君。今日もやっぱりボールは打てそうにありません。

そしてスタッフはイベントの目玉である、ドラコン大会の準備に取り掛かっております。

スタートホールを借り切って、ドライバーショットの飛距離を計測するというリアルドラコン大会。参加者の皆さんもとても楽しまれて、イベントも大盛り上がりです。

ドラコン大会の受付として活躍しているK君も、お客様の喜ぶ姿にほっと胸をなでおろしています。

 

 

N 『K、お疲れ。しかし結局RSカップは明日なのに、まったく練習できなかったな。』

K君 『はい、この時期はイベントや新商品の発売が立て込んでて、ほんとにゴルフに時間を使えませんでした。不安はもちろんありますけど、いままでサイエンスフィットで教わったことを常にイメージしてきたので、明日は何とか結果を出したいと思います。』

RSカップ直前なのにまったく練習しないで、どないなってるのか!と思ってましたが、良く考えたら仕事の一番忙しい時期によくRSカップに出場するな。と考えを改めさせられました。そのような状況でも常にRSカップのことは頭の片隅に入れ、イメージトレーニングを積んできたK君。準備はまったくできていません。あとはただ、今までK君が培ってきたスイングを信じるしかないのです。

 

N 『でもほんとにイメージだけでショットが良くなるのかね。やっぱ打ち込まないとダメでしょ。』

K君 『いえ、今まで1年以上練習して身についた財産が僕の中にはありますので、大丈夫です。あとは気持ちの問題だけです。』

N 『ホントに?無理でしょ。』

K君 『大丈夫です。頑張ります。』

 

 

 

N 『・・・じゃあさ、一発勝負で今ここでちょっとドライバー打ってみてよ。』

K君 『え!?ダメですよ。お客さまのためのドラコンイベントなんだから。』

N 『大丈夫だよ。いまちょうどお客さま途切れているし。1球限りの真剣勝負だからこそ、おまえの真価が問われるんだよ。』

K君 『ダメですよ!スタッフが打ったら。計測係の人達にも悪いし。』

 

 

 

 

 

 

『いいよ。打てよ。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

な、ななな、なんと!

日経カップ企業対抗ゴルフのプロギア代表選手、S選手です。あまりにも違和感が無くて気がつきませんでしたが、S先輩もドラコン大会の計測スタッフとしてイベントのお手伝いをしていたのでした。大先輩に計測と球拾いをさせるとは、さすがK君です。

 

 

S先輩 『いいよ、打てよK。明日試合なんだろ?試合前の不安な気持ちは俺が一番よくわかっている。RSカップのスタートホールのティーショットだと思って、気合い入れて打てよ。俺が骨、、いや、ボールは拾ってやるからさ。』

なんて男前なんでしょう。

後輩のためを思い、後輩が思いっきり打ったボールの距離を計測して拾ってきてくれるようです。

 

K君 『Sさん、、、すいません。ありがとうございます!実は不安で一杯でした。。。わかりました。手加減無しで思いっきり叩きます。』

 

 

S先輩の後押しもあり、遂にK君が3週間ぶりにドライバーを手にしました。計測ポイントに移動しスタンバイするS先輩。

 

そして、、、

※フェアウェイ中央の米粒くらいのS先輩に向かって、渾身のショットを放つK君と、面白がって写真を撮るU君

 

バキィーーーン!!!

 

3週間振りとは思えないくらい芯を喰った打球はフェアウェイ右サイドのバンカーから綺麗な弧を描いてフェアウェイど真ん中へ!!

ギャラリーの大歓声を受けながらボールはS先輩の頭上をキャリーで越えて、フェアウェイに着弾しました。

 

N 『す、すごいハイドローだったな、おい。ちなみにおまえ今Sさん狙っただろ』

K君 『今日イチどころか、今年一番の手ごたえです。。。心の中で”当たれ!”って叫んじゃいました。』

 

【注意】今回はイベント用に十分な安全装備をして計測しております。実際に人に向かってボールを打って爽やかな笑顔を見せるのは絶対に止めましょう。

 

急いでボールまで走っていき、飛距離を計測する健気なS先輩。

 

S先輩(トランシーバー) 『238ヤード!』

 

K君の記録は、238ヤード。かなりのナイスショットだったのですが、実際はこれくらいが限界のようです。一般的なゴルファーの平均からしたら飛んでるほうだと思いますが、思ったより行ってませんね。そう考えると300ヤードを超えるプロゴルファーの弾道というのは我々には想像もできないものなのでしょう。

 

N 『いよいよ、明日だな。大丈夫か?やれるのか?』

K君 『やります。やりますとも。この1年悔しいことばかりでした。でも、ずっと練習は続けてきたんです。その成果をぜひ本番で出したいと思います。』

 

 

ということでK君のRSカップ前の1週間の練習量はなんと1球のみ。これが吉と出るか凶と出るか。

そして遂に。

 

K君のRSカップ出場まであと0日

■某日金曜日 AM6:30 茨城県坂東市

 

今回はまったくサイエンスフィット感がありませんでしたが、いよいよK君の1年越しのリベンジ劇の幕があがろうとしています。

 

 

つづく

 

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