皆さま、こんにちは。
プロギアで販売促進を担当しているNです。
PRGRの新しい直営レッスンスタジオ『PRGR GINZA EX』に通って本気で上達を目指すゴルファーを紹介する(ほぼ)リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記。
第3部では”競技に挑戦”をテーマに新たなメンバーを迎え、サイエンスフィットで腕を磨き、さまざまな競技にチャレンジしていく模様をレポートしております。特に、企業対抗ゴルフの最高峰『日経カップ』に挑戦するプロギアチームの奮闘を中心にお届けしています。
前回まで6回連続でしつこいくらいプロギアの日経カップ企業対抗ゴルフ出場選手を紹介してきましたが、いよいよ今回からはプロギアチームが競技に挑戦していきます!
まず最初のチャレンジは、PRGRの誇るリアル競技、『RSカップ』です!
レベルを超えて楽しめる、PRGR RS CUP
ゴルフをリアルなスポーツとしてとらえ、真剣に、楽しく競うPRGR RS CUP(アールエス・カップ)。その源流となるのは若手プロ、研修生に活躍の場を提供し、ツアープロへのステップとなるべく立ち上げ開催していたミニツアー『PRGR S・O・T TOUR(エス・オー・ティ ツアー )』(1995年-2006年)です。
S・O・Tとは、”Star Of Tomoroww”の略で、まさに明日のスターを発掘するミニツアーでした。そしてこの大会で研鑽を重ねた数多くの若手プロがその後チャレンジツアーを経てレギュラーツアーで活躍することになるのですが、当時高校生の小平智プロもそのうちのひとりだったのです。
そしてそのDNAを持った競技大会として2015年からスタートしたのがRSカップなのですが、より多くのゴルファーにレベルを超えて楽しんでいただけるように、
◆シングルス部門/プロゴルファー
◆シングルス部門/アマチュア
◆ダブルス部門/アマチュア2人ペア
の3部門を設けました。シングルス部門はプロゴルファーとアマチュアゴルファーが同組でラウンドするというハンデなしのスクラッチ競技。プロにはもちろん賞金が出ます。ダブルス部門はアマチュアペアが、ティーショットからパッティングまで二人が打って良い方のボールを選んでいくというスクランブル方式で楽しめるルールとなっています。
※プロの迫力のショット、技術を目の当たりにできるシングルス部門
※相棒と楽しみながら協力プレーができるダブルス部門
昨年は、当時100を切れなかったK君がサイエンスフィットレッスンでメキメキ上達し、シミュレーションゴルフで70台が出たことをきっかけにRSカップシングルス戦に出場。見事93でラウンドしたのでした。さらなるレベルアップ、腕試しをするにはもってこいの大会なのです。
そして、RSカップは4回ある予選大会を勝ちあがり、10月の決勝大会で上位入賞したアマチュア選手には、PRGR契約プロとラウンドできるという凄いご褒美があるのです。このご褒美のために地方から予選大会に出場する人もいるくらい、とにかくスペシャルなラウンドが待っているのです。
以上、少々前置きが長くなりましたが、そんなRSカップに日経カップ・プロギアチームメンバーが挑みます!
RSカップ第一戦 川奈ホテルゴルフコース
■6月某日・静岡県伊東市
RSカップ第1戦の会場となるのが、梅雨のまっただなか、土砂降りの川奈ホテルゴルフコース富士コース。
古くより数々の名勝負が繰り広げられたトーナメントコースとしても名が知られる、日本を代表する、ゴルファーなら一度はラウンドしてみたいゴルフ場です。
富士山を背に、眼前に広がる相模湾の壮大なロケーションがこのコースの醍醐味ですが、今日に限っては悪天候で拝めません。リゾートゴルフだとこんなに悲しいことはありませんが、今日は真剣勝負の日。まさにリアルな戦いに打ってつけのコンディションです。
ただし早朝から雨は強まる一方でバンカーには雨が溜まり始め、カジュアルウォーター(水溜り)がフェアウェイのいたるところに出来はじめるという、大会開催自体が危ぶまれるような、かなりシビアなコンディションとなりました。
そんな過酷な状況のなか、大会に挑んだひとりの男がいました。。。
RSカップシングルス戦に参戦!
プロギアチームのS選手です。社内選手選考会をトップ通過し、今年こそ裏方でなく選手としてスコアでチームに貢献するべく、武者修行として代休を取ってRSカップシングルス戦にエントリーしたのでした。
※東京の自宅を朝4時に出発して会場に入りしたS選手。決して眠いわけでは無く、昂ぶる気持ちを抑えているのです。
降りしきる強い雨に各選手意気消沈するなか、仕事でもプライベートでも過去出場した試合でも、そのほとんどが雨。というS選手にとって、このコンディションはむしろ普通なのです。(運営サイドから言わせてもらえば、ホント来ないでいただきたい)
ちなみにスタートホールであるアウト1番ホールは415ヤードのミドルホール。比較的ティーショットの落としどころが広い富士コースの中にあってこのホールは左右OBの林がせり出しており、打ち下ろしということもありちょっと曲がればすぐOBになりやすく、フェアウェイウッドで刻むにもセカンドで距離が残るという、非常にティーショットが打ちづらいホールです。さらに雨の中でのスタートホールということもあり、この日もプロを含めて結構な人数が暫定球を打っていました。
※写真はたまたまプロの部で出場していたPRGR AKASAKAの齋藤店長。朝イチから豪快にドライバーをかっ飛ばしてます。
そんな中、、、
遂にS選手がスタートホールに姿を表しました。
雨での戦い方を知っている余裕の表情のS選手。往年のPRGRの大ヒットレインウェア、レインコンポで完全装備して登場です。その姿はまさに戦場に向かう戦士。いや、兵士です。
そしてラウンド中の唯一の味方であるキャディさんにがっつり媚を売って擦り寄ります。さすがS選手、競技での戦い方を熟知しています。
さぁ、いよいよS選手のティーオフ。
課題であった右プッシュアウトボールは克服できたのか。ギャラリーの注目を集めているティーショットを完全ノーカットでお届けします。
ああー!右を恐れて左を向いてアドレスし、無理やり左に引っ張りこんだショットは無情にも左の林へ。
おはようOBです。
気を取り直し、心を落ち着かせて暫定(確定)球を打ちます。
クラブを短めに持ち、左に行かないようにそーっと振って持ち球の右プッシュを打ち、何とか右林手前のヘビーラフに着弾。推定飛距離175ヤード。
絶対にOBを打ちたくない。という強い意志を感じるショットです。流石、試合経験の豊富なS選手です。
足取り重くティグラウンドを下りてきたS選手に声を掛けてみました。
N 『Sさん、頑張ってください!まだ始まったばかりですよ!!』
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S選手 『あ、、、う。。。』
う~ん。。。目が逝っちゃってますね。
とにかく無事にハーフターンすることを祈るばかりです。
ハーフ終了。ハーフチェック
RSカップは18ホールスループレーではなく、9ホール終了後に昼食休憩があります。
今回の川奈ホテルゴルフコースでもクラブバスでコースとレストラン間をバスで送迎してくれますので、S選手があがってくるのをレストランで待つことにしました。
スタートから2時間半を過ぎて、S選手の姿が見えてきました。、
な、な、何があったのでしょうか!?
本当に戦地から引き揚げてきた兵士のような雰囲気を漂わせて、S選手帰還しました。
なんか20年前に観た、地球に衝突しかけてた小惑星を爆破させて地球を救って無事帰還した宇宙飛行士の映画のラストシーンを思い出して、胸がジーンとしてしまいました。
※ボロッボロのS選手を見て、たまたま先にあがっていたPRGR AKASAKAの齋藤店長(前半スコア39)が大笑いしてます。ちなみにS選手は齋藤店長の7年先輩です。
そして、S選手は大会スタッフに前半9ホールのスコアを告げ、重い足取りでレストランに向かいます。
N 『お、お疲れ様です。すごい雨で大変ですね!ちなみにスコアどうだったんですか?』
S選手 『う、うう、、。』
うめき声とともに差し出されたビチョビチョのスコアカード。
スコアはなんと46!てっきり58くらい打ってると思いましたが、なんとか耐えてます。8番ショートではバーディも獲ってるじゃないですか!?
後半9ホールへ出陣。
食事を終えてもまだ疲労困憊の状態で、午後のスタートホールにバスで向かうS選手。
こんなに弱っているS選手を見るのもおもしろいので、スタートホールまで同行してみました。
※静かな表情でスタートホールへの到着を待つS選手。私の頭の中で”ドナドナ”がリフレインして止みません。
午後のスタートホール、10番は143ヤードのショートホール。距離はあまり無いけどグリーンの周りは全部バンカーです。
S選手は腕の振り遅れを利用した、得意の高い死に球を打って見事ワンオン!
一向に止む気配の無い雨の中、スタートしていくS選手。
最終ホールで再会する際はどのような姿になっているのでしょう。いまから楽しみすぎるので、18番ホールで待ち構えることにしました。
と、S選手を待ち構えに訪れた最終18番ホールで、たまたまホールアウトしたPRGR AKASAKA齋藤店長と出会いました。
齋藤店長 『お疲れ。お先ね~。』
お先シャワーいただきました。みたいな軽い感じでさっさとコースをあとにした齋藤店長。あとでスコアを確認すると、トータル3オーバーの75。プロの部で50人中27位でした。レギュラーツアーに出るプロもいるなかでこの順位はなかなかの好結果だと思います。
ちなみにプロの部の優勝スコアは4アンダー68。そして12名がこの悪コンディションでもアンダーでラウンドしています。さすがですねプロゴルファーは!
雨の中でのラウンドの仕方やマネージメントなど、プロと一緒にラウンドしたアマチュア選手はとても参考になったのではないでしょうか。このあたりも、RSカップシングルス戦人気の理由のひとつです。
ホールアウト、競技終了。
そして待つこと1時間後、S選手の組が見えてきました。おそらくあのフェアウェイ右サイドにある、絶対に入れちゃいけないクロスバンカーからショットしてるのがS選手です。
なんとか4打でグリーンに辿り着き、最後のパッティングを迎えました。
2パットでカップイン。最終ホールは素ダボ。何はともあれ完走しました!
グリーン脇でS選手の健闘を称え出迎えましょう。どれほど打ちひしがれているのか、楽しみです。
ボロボロ感は増してますが、すごく充実した笑顔です。いよいよ濡れちゃいけないどこかの部品に水が入って壊れちゃったんでしょうか?
N 『Sさん!お疲れ様です。ナイスラウンドです。』
S選手 『いやぁ、疲れた!つらかった、苦しかった。でも、楽しかったなぁ!!!』
どうやら競技ならではの緊張感から解放され、自然と笑みが出てきたようです。シリアスな競技であればあるほど、終わったときの疲労と充実感は倍増するようです。競技ゴルフはこの充実感が醍醐味!という人も多いです。
ラウンド終了後はアテスト会場でスコア提出。ここでミスると今日一日の苦労が水の泡なので、慎重にスコア確認をします。
※数字に対しても異常な細かさを発揮するS選手。5回目の検算に入ったときに、同伴競技者、大会競技委員の顔に暗い影が落ちました。
結局、S選手のスコアは46・47の93!出場20名中14位という成績でした。
はからずも去年のRSカップでK君が叩き出したスコアと同スコア。さすが世代を超えた永遠のライバルです。
すべてをやり切って、爽やかな表情を見せるS選手。プレッシャーから解放された姿からは、プレー中の悲壮感は感じられません。あとは3時間かけておうちに帰るだけ。
プレー中は『もう二度とゴルフなんかしない!』と思っていたS選手ですが、もうゴルフがしたくなってきました。競技ゴルフを経験すると、なかなかゴルフから離れられなくなる。というのはあながち間違ってなさそうです。今日の過酷な試合を日経カップへの糧とすべく、S選手の胸を熱く滾らせるのでした。
と、そこへ。
『お~、S、お疲れ!ナイスラウンド。』
なんと、S選手と同じく日経カップ・プロギアチームのエース、Y選手が登場しました。
Y選手 『いや~、Sはすごいな。シングルス戦でプロと戦ったんだろ!?凄い、絶対日経カップでも結果でるよ。ホント尊敬するよ、じゃあお先ね~』
笑顔で会場をあとにするY選手。
RSカップ・ダブルスに参戦!
実はY選手も営業得意先の方とタッグを組んで、ダブルス部門に出場していたのでした。
スタート前にパートナーと練習グリーンでグリーンの速さを確かめるY選手。ダブルスはスクランブル方式なのでパーオンの確率が高まるため、勝負を左右するのはずばり”パッティング”なのです。
S選手のようなシリアスさ、悲壮感をまったく感じさせない楽しげな雰囲気。これがダブルスの特長です。競技経験が無くても、二人で力を合わせると思いがけない好スコアが生まれるのがダブルスの楽しいところ。
S選手が苦しんだスタートホールも、スクランブル方式ならふたりが打った良い方のボールを選べばいいのでプレッシャーも半減で気持ちよくティーショットが打てます。
(そもそもY選手はドライバーが曲がらないので、プレッシャーも何もありませんが、、、)
その結果、、、
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-5アンダーでダブルス部門、余裕の優勝です。
N 『Yさん、凄いですね!優勝じゃないですか、さすがです。どうでしたか、今日のコースコンディションは?』
Y選手 『おぉ、Nやんお疲れ。雨のなか大変だね。』
Y選手 『今日は一日雨で大変だったけど、強風が吹くよりも全然まし。距離もそこまで長くないしグリーンも止まりやすかったしね。プロは結構良いスコア出たんじゃない?そうだな、今日のコンディションだと78以内でラウンドしないと日経カップでは戦えないだろうね。まして90以上打ったら、、、』
冷静に分析するY選手。今まで数多くの競技で結果を出してきたからこそ、様々なコンディションに対応できるゴルフ力を備えているのでしょう。93で満面の笑みを振りまいていたS選手にも聞かせたかったです。
このようなトップレベルのゴルファーから、競技未経験者まで。新たなゴルフの楽しみ方をみつけるには競技ゴルフに参加してみるのもひとつの手です。いま巷にはさまざまなゴルフの大会があって選ぶほうも迷ってしまいますが、プロと一緒にラウンドできるシングルス戦と、ペアで楽しめるダブルス戦という二面性をもったPRGR RSカップはおススメです!すぐエントリーがいっぱいになってしまうのですが、9月の大利根カントリークラブ会場はまだエントリー受付中(8月8日現在)ですので、ぜひチャレンジしてみてください!(サイエンスフィット日記メンバーも挑戦予定です)
そして日経カップ制覇に向け、プロギアチームはまだまだ競技にチャレンジしていきます。
次回につづく