第4部Vol20:アベレージゴルファーがベストスコアに挑戦!

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いつもご覧いただきありがとうございます。

プロギアで販売促進を担当しているNです。

 

PRGRの新しい直営レッスンスタジオ『PRGR GINZA EX』に通って本気で上達を目指すゴルファーを紹介する(ほぼ)リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記。第4部はメンバーをレベル別に分け、それぞれのレベルにあった課題(壁)を乗り越え、次のレベルを目指していく模様をお届けしております。

 

今回ご紹介するのは、スイングレベル3のK君です。2017年の当ブログ開始時から熱心にゴルフに取り組み、一時は80台が出るもその後伸び悩みんで今は平均スコア95で落ち着いております。

K君が伸び悩んでいた原因のひとつは、スイングの壁にぶつかっていたことでした。目の覚めるような凄いショットも打つし、バーディも獲れて80台が出るようになったけど、土台となるスイングがしっかりできていなかったので、85以下のスコアを出すことができず、気がつけば大叩きして簡単に100を打ってしまうという状況です。

 

そんなK君はこの冬本気でゴルフのレベルアップを目指し、スイングレベル3の壁”ハンドアクション”をマスターすべく、自宅で、練習場で、ひたすら練習を続けているのでした。

※自作の素振り用クラブを自宅リビングで振りまくるK君

 

※仕事終わりに練習場に寄って球を打つK君

 

そんなK君が久しぶりにラウンドをするということなので、ご一緒することとしました。

 

 

レベル3ゴルファーのベストスコアチャレンジ

■埼玉県・某所 早朝

夜明け前にK君の新居のマンションを訪れると、、、

いました!すでにスタンバイOKのK君が暗闇から爽やかな笑顔を覗かせています。

 

K君 『おはようございます。久しぶりのラウンドで興奮して眠れませんでした。今日こそベストスコアの84を更新したいです!』

練習に練習を重ねてベストスコアを狙うべくラウンドして、結局90さえ切れずに惨敗。というケースを過去10回くらい目撃しているので、ベストスコア詐欺(注)に引っかからないように十分注意しながら、K君のラウンドを見届けたいと思います。

(注)ベストスコア詐欺:ベストスコアが出るような雰囲気を醸し出しながら、ブログのネタにもならないような平凡なゴルフで結局スコアは95前後に終わり、代休とラウンド代と交通費とスマホデータ量をムダに消費してしまうという詐欺。未必の故意のため告訴するのは難しい。

 

スタート前の過ごし方

■茨城県・稲敷市

ちなみにラウンドするのは茨城県の霞南ゴルフ倶楽部。ゴルフ仲間がメンバーさんなのでK君にとっては人生で最もラウンド数が多い、勝手知ったるゴルフ場なのです。

 

まだ肌寒いながら、ゴルフ場は大盛況。春に向けゴルフが盛り上がって行く様子を感じます。

スタートの1時間半前にゴルフ場に到着して、ウォーミングアップとアプローチ・バンカー練習、パッティング練習をしっかりおこなっても、まだスタートまで20分あります。レストランでお茶するか、もう一度トイレに行くか。人それぞれですがK君の場合は、、、

なんと読書!

大好評発売中のサイエンスフィットレッスン本の第3弾『スイングの壁を知る5ステップメソッド(¥1600+税)』を読みふけっています。

スタート前に緊張を和らげ、精神集中するためにこの本を読むようにしているというK君。今取り組んでいる”ハンドアクション”をマスターするために、練習してきた内容を読み返しています。

前に大規模コンペが入っており、スタート時間が過ぎてもティグラウンド周辺は混雑状態。普通ならイライラしてしまうところですが、K君にとってはむしろ好都合。スイングのチェックポイントをじっくり反芻しています。むしろもうちょっとスタートを遅らせて欲しいくらいです。

スタートまでの時間の過ごし方は人それぞれですが、上級者は決まったルーティンを持っているような気がします。K君の場合、「レッスン本を読みふける。」という渋いルーティンが加わりました。

 

N 『よし!前空いたよ。じゃあ、まずはKから行こうか。』

 

K君 『はい!行きます。今日一日よろしくお願いいたします。』

さぁ、冬の間練習してきた成果を思う存分発揮してもらいましょう!

 

スコアの壁を破る!ベストスコアチャレンジ

インコース10番ホールからの、K君の朝イチショット。

やや上体が起き上がりながらも、見事な球筋でフェアウェイ左サイドをキープ!朝イチとしては最高のショットです。

 

アイアンショットもなかなか切れており、ピンに絡んできます。

スタートホールはバーディ逃しのパー。

続く11番ホールはグリーンエッジから9番アイアンのランニングアプローチをチップインして2ホール連続のパー。これは、、、本当にベストスコアを更新してしまう流れです。

イケイケのK君。続く12番ホールは打ちおろしの450ヤードのロングホール。イーグルも狙えるホールです。

 

K君 『いやいや、このホールはグリーンに近づくにつれてコースが狭くなるので、無理に攻めると大怪我します。ティーショットはフェアウェイ左サイドをキープし、セカンドはミドルアイアンで花道を狙い、花道からは必殺のランニングアプローチで寄せてバーディを狙いに行きます。』

さすがラウンド回数が多いゴルフ場。コースレイアウトと攻め方も頭に叩き込まれています。ベストスコアを出すにはショット力も大事ですが、コースマネジメント力も非常に重要なのです。

 

安全にフェアウェイ左サイドを狙ったK君のティーショット。

バキーン

 

 

ガサガサ。

慎重に打った球は、120ヤード先の左の林に突っこんでいきました。OBです。

なんともいえない切ない表情ですぐ目の前の林を見続けるK君。木に当たって跳ね返ってくるのを期待しているのかもしれませんが、すでに10秒経過。まごうことなきOBです。

攻めずに安全にティーショットを置きにいこうとしたのがそもそもの間違いで、良く考えたらK君にそんな引き出しはありませんでした。合わせに行ったスイングで結果的に体が止まり、手打ちでボールを引っ掛けてしまったようです。

 

結局このホールをダブルボギーとしたK君を待ち受けていたのは、、、

いつもの光景でした。

 

そしてこのままズルズルと前半9ホールが終了。

 

N 『お疲れ。どうだった、前半は!?』

 

K君 『お疲れ様でした。パーを4つとったんですが、あがってみると47でした。』

良いショットを打ってパーを獲るものの、ミスショットも多く出てダボとトリも連発するというゴルフで、結局いつも通りのスコア95に向かって順調に進んでいます。今回もベストスコアチャレンジは失敗です。

 

アベレージゴルファーの奇跡

後半はより戦略的なアウトコースをラウンドします。完全に消化試合ですが、お付き合いしたいと思います。

 

K君 『後半は今取り組んでいるスイングをどれだけコースで実践できるか、チャレンジしたいと思います。次回につながるゴルフをしたいと思います。』

 

N 『はい、どうぞ。』

ベストスコア詐欺に慣れてしまったおかげで、ちょっとやそっとの決意表明では私の心は動かなくなっております。

 

そんなK君の後半のショット(動画を撮る気力も失せております)。

■1番ホール

 

■5番ホール

 

 

 

 

後輩 『あれ?Kさん、いまパープレーですね。』

そうなんです。後半は池ポチャのダボがあったものの、2つのバーディで取り返してなんと5番ホールを終わってパープレー。ショットが全然曲がりません!ゾーンに入っています。ハーフベストの夢の30台が見えてきました。メンタル豆腐のK君にはなるべく意識させないようにしないといけません。

 

後輩君 『すごいですね。これはもう30台確実ですねぇ。

あ!一緒にラウンドしているK君の会社の後輩君が、何気ない一言を意図的に口走ってしまいました。

 

一瞬にして固まるK君。

そして、、、

ベチーン!!

ガサガサ。

ドライバーからフェアウェイウッドに持ちかえて打つも、今度はド右にシャンク!かなりフェースを開いてインパクトしないとフェアウェイウッドでシャンクなんか打てません。よっぽど左に行くのが嫌だったのでしょう。完全にゾーンが解けています。

 

ド右に打ったシャンクボールは右の林を抜けて危なく池ポチャでした。

 

苦労して何とかフェアウェイに戻すK君と、

 

K君のピンチを無邪気に笑う後輩君。

※会社では後輩だけど、ゴルフでは僕のほうが数段レベルが上ですよ。という笑顔を見せるベストスコア78の後輩君。

 

ベストスコアを出すにはショット力とアプローチ、パター、コースマネジメント力だけでなく、ベストスコアが出そうでも心を乱さないメンタル力が必要です。過去、何億人ものゴルファーがこの壁につまづき、終盤数ホールで大叩きをしてしまっているのです。

 

結局このホールは後輩君の策略どおりダボ。6ホールを終わって2オーバーは見事ですが、あがり3ホールを1オーバーで耐えられるのでしょうか?

■7番ホール

■8番ホール

この2ホールをパーで切り抜け、最終ホールを迎えました。ここをボギーであがれれば、ハーフベストスコア更新です!

 

【No.9 369yard Par4】

最終ホールのティーイングエリアに立つK君。手には自らが一番信頼する5番ウッドを持っています。

 

 

後輩君 『よりによって一番難しいホールですね。左の谷はすぐOBだし、右の林もOBで、まっすぐ突き抜けたら林。左ドッグレッグなので左の木スレスレにドローを打たないとセカンドが狙えません。グリーンの周りはKさんの苦手なバンカーで囲まれてて、グリーンに乗ったとしても大きくて2段になってるから、簡単に3パットしちゃいますね。あ、そもそもチョロしたらOBですから気をつけてくださいね。』

K君 『うるせえなぁ、この野郎!』

普段後輩にやさしいK君もさすがに声を荒げてしまいました。

メンタル豆腐のK君に試練を与え、逆境を跳ねのけるメンタル力を身につけてもらいたいという、後輩君の心遣い。なんという美しい光景でしょう。

 

気を取り直してK君のティーショット。

 

バシィーー

 

思い切って振りぬいた打球は左の林のすそを抜けてフェアウェイど真ん中にナイスショット!

残りは100ヤード。完璧なショットです。

今日最大の難関をクリアし安堵の表情を見せるK君。

 

セカンドショットはちょっとダフってグリーンエッジ。ここから3打でカップインすれば夢の30台、K君の新必殺技、9番アイアンのランニングアプローチで転がせて寄せます。

これが安全に行き過ぎてピンを4メートルショート!微妙な距離のパーパットを残しましたが、ボギーは確実な位置です。

 

 

これを、、、

 

 

カツーンと打っちゃいました!!

 

カップを素通りして1.2メートルオーバー。

呆然と頭を抱えるK君。そうです、ベストスコア更新の時、自分の体は思いもよらない動きをするものなのです。

 

慎重にラインを読み、震える手でボールをセットするK君。さすがの後輩君もこの状況で何か言うのは生命に係わると察知し、黙って最後のパットを見守っています。

アプローチは弱くて、ファーストパットは強くて、もはや距離感なんてありません。

 

ショートだけは嫌だ。いっそのこと旗竿に思いっきりぶつけてやりたいけど、旗竿が割り箸くらいの細さに感じる。どっちに曲がるかわからない。手が動かない。吐きそう。パターが重い。誰かOK出してくれないかな。。。

 

 

K君の心の声が大音量で聞こえてくるなか、とてつもなく長いボギーパットを遂にK君が打ちました。

 

コロン。

 

や、やりました!見事ボギーパットをねじ込んで、後半ハーフのスコアは39。夢の30台を叩きだしました。

※険悪なムードだった後輩君ともハイタッチ。

 

K君、見事にハーフの自己ベストを更新です!!

ラウンドスコアがこちら。

後半は6ホールでパーオンをするくらい、ショットはキレキレでした。18ホールでバーディが2個、パーが8個。ボギーが2個ながら、残りがダボ、トリの大叩きというのが痛かった。ちなみに80台が出たのは約1年ぶりです。

 

K君 『遂に、遂に、僕にも30台を出すことが出来ました。最後のパットは本当に緊張しましたが、いつも家で練習している2メートルのパターマットを思い出して、とにかくまっすぐ打ちました。本当にうれしいです。ゴルフを続けて良かったと思いました!』

 

厳しい寒さのなか地道に練習してきたK君、春の訪れとともにようやく小さな花を咲かすことができました。

ほかのメンバーについても、ひとりひとりがスイングの壁を越え、明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせることができる。そうしたサイエンスフィット日記でありたいと願います。

 

そして、まだまだK君の快進撃は続くのです。

 

つづく

コメント

  1. チョコ より:

    Kさん、おめでとう!
    おデコが広くなった?

    1. prgr より:

      チョコさん
      コメントありがとうございます。K君も喜んでいると思いますヾ(*´ω`)ノ゙

  2. S より:

    おめでとう㊗️K君。
    素晴らしいです。
    30台なんて凄いです。

    1. prgr より:

      Sさん
      コメントありがとうございます。K君ずいぶん時間がかかりましたが、やっと結果を出してくれました!

  3. s より:

    涙が出ます…

  4. まあさ より:

    おめでとうございます。
    最後の動画、本当に力が入って、声が出てしまいました。
    松山のパットより応援しちゃいました。
    ほんとに感無量で、おおーー!!っていう感じです。

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