熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。
PRGRで販促を担当しております、Nです。
ゴルフメーカーPRGRが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく・真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、新サイエンスフィット日記。
【注】今回上記メンバーは登場しません
前回までは、若手ゴルファーによる”俺たちの企業対抗”GDO企業対抗ゴルフ選手権の模様をお届けしましたが、今回からはおじさんゴルファーが主役です。
遡ること2ヶ月前。
企業対抗ゴルフの最高峰、日経カップへの出場権利を巡っておこなわれたプロギア代表選手選考会。サイエンスフィット日記メンバーのK君とF君も代表入りを目指して尊敬する先輩たちと戦うも、善戦むなしく6名の代表枠に入れず落選。
サイエンスフィット日記メンバーにとっての日経カップは終わってしまいましたが、プロギアにとっての日経カップはこれからです。
ということで今回から数回に渡り、”おじさんたちの甲子園”日経カップ企業対抗ゴルフ選手権に挑戦するおじさんたちの姿をレポートさせていただきます。
出場選手を決める戦い
■AM7:00 茨城県 つくばみらい市
今日は日経カップ出場チームの指定練習日です。さらに、今日のラウンド結果で日経カップ本選に出場する4名が決定するということなので、密着レポートをしたいと思います。
もちろんゴルフ場は日経カップの開催コースである筑波カントリークラブ。コースをセパレートする木々、深いラフ、戦略性を高める砲台グリーンが選手を苦しめる、おじさんたちの甲子園球場です。
ただしK君亡きいま、日経カップのレポートをするにあたりK君に代わる人物を見つけなければなりません。K君のような記事にしやすいパフォーマンスを発揮してくれる人が、果たしてプロギアチームにいるのでしょうか。。。
あ。
いました。
過去、サイエンスフィット日記でK君と数々の死闘を演じ、第3部では”ほぼ”主役として活躍いただいた、S先輩です。
日経カップ選手選考会では腰痛を抱えながら何とかラウンドし、見事5年連続で代表入りを果たしたのでした。
※腰痛でリタイア寸前だったS先輩
『S先輩、おはようございます!今日は一日密着させていただいていいですか?』
『ふざけんなよ。ダメに決まってるだろ。いつもブログでウソばっかり書きやがってさ。いい加減にしろよな。』
どうやらOKのようです。私、S先輩とは20年以上のお付き合いなので、何となくわかるんです。ということで、日経カップ出場を懸けた真剣な戦いを今回は徹底レポートさせていただきます。
勝負服に着替えるS先輩。同伴競技者と被らないように、常にウェアを3着持ってきている、危機管理能力に長けたS先輩。
『だからおまえ、どこ撮ってんだよ!やめろよ!!』
あ、これはダメなヤツですね。S先輩とは20年以上のお付き合いなので、何となく伝わりました。
コンディション・チェック
本日の天気は快晴微風、気温は30度。夏の日差しは厳しいですが、コンディションは最高です。
ラフは4.5センチなので、直径42mmのゴルフボールはすっぽり埋まります。今日はフルバックからの練習ラウンドなので、ティーショットでラフに入れるとセカンドでグリーンまで届きません。いかにラフに入れないか、が勝負のポイントでしょう。
コースのコンディションを確認した後、自分のコンディションを確認するためにドライビングレンジに向かうS先輩。スタートまで3時間近くあるので、チームメイトはまだ誰も来ていません。
”高速で事故渋滞があったら”、”忘れ物をしたら”、”お腹が痛くなったら”。あらゆる事態を想定して導き出したゴルフ場到着目標時間が、ゴルフ場オープン前のAM6:00だったのです。(ちなみにスタート時間は10時9分)
『しかし、雨男のS先輩には珍しく良い天気で良かったですね。いいスコアが出そうじゃないですか?』
『いや、いつ雷が来るかわかないからな。あと、日経カップの当日は雨かもしれないし。今日は、他のメンバーもいいスコアで回りそうだし、、、困ったなぁ。』
危機管理の手を緩めないS先輩。降水確率0%ながら、S先輩のキャディバッグには傘とレインウェアと、タオル2枚とグローブ5枚。替えの靴下が入っています。
本日は日経カップの指定練習日なので他社の選手も多く、ドライビングレンジは賑わっています。
その中でひときわ快音を響かせているが、、、
我らがS先輩です。
ややインサイドにテークバックし、トップでのシャフトクロスから、インサイドアウト軌道で手元を浮かせながらクラブを前に振り出す。S先輩が30年近い試打会キャリアの合間に築き上げてきた黄金スイングです。
『調子良さそうですね!』
『練習場で良いとコースじゃダメなんだよな。そういうこと、よくあるでしょ!?参ったなぁ~。他の人も上手いな、たぶん俺が一番下手だよ。』
どうやら、絶好調のようです。これは誰にでもわかるやつです。
場所をアプローチ練習場に移して、ショートゲームのチェックをするS先輩。
ラフからのアプローチを繰り返し練習するS先輩。砲台グリーンが多いので、柔らかく球をあげる必要があります。
と、ここでようやくプロギアチームのメンバーがゴルフ場に姿を現しはじめました。
本日は代表選手6人が練習ラウンドをおこない、スコア上位4人が本番の日経カップに出場することになります。チームメイトであり、ライバルでもあるメンバーと談笑するS先輩。
メンバーの調子を探るS先輩。
コースコンディションをメンバーに伝えるS先輩。
最後に練習グリーンで、グリーンの速さにタッチを合わせます。
入念に準備を重ね、万全な状況に仕上がったS先輩。これはラウンドが楽しみです。
代表選手紹介
プロギアチームメンバーが続々と集まってきましたので、本日練習ラウンドをする6名の代表選手を紹介したいと思います。
まず、プロギアチームのゲームキャプテン、N田選手です。
日経カップ常連メンバーのN田キャプテン。昨年と雰囲気が違うと思ったら、思いっきり笑顔です。
※2018年の時のN田キャプテン(笑顔なし)
N田キャプテンの今年のテーマはずばり”笑顔”です。シリアスな場面でこそ、笑顔でゴルフを楽しむことを忘れずにプレーする。とのことです。野球経験者特有の長打力とパワーで、夏のラフごとぶっ飛ばして欲しいところです。
続いては、名古屋より登場のY山選手。こちらも日経カップ常連メンバーです。
腰、肩、肘を故障しながら、粘り強いリカバリーで、代表選手選考会では全体の3位で通過したY山選手。今回も拾いまくって出場枠獲得を狙います。
そして3人目は、
プロギアチームのエース、Y選手です。全日本クラスの競技会にも出場する実力のY選手。今年は全日本ミッドアマチュアゴルファーズ選手権決勝大会への出場を決めております。
N田キャプテンに比べて、引き締まった表情を見せるエースY選手。プロギアチームのエースとして圧倒的なスコアで出場を決めなければいけません。
この3名が、1組目でラウンドします。
続いては、プロギアチームのもう一人のエースであるレジェンドM選手です。
冬はスキー、夏はゴルフを楽しむエンジョイゴルファーながら、所属コースではクラブチャンピオンであり、Y選手同様全日本ミッドアマチュアゴルファーズ選手権の決勝大会への出場を決めている実力派です。
そして、強烈なオーラを放つ選手が。
プロギアチームNo1の飛ばし屋、Y田選手です。プロギアが日経カップに初参加した時からの古株選手ながら、昨年はサイエンスフィット日記メンバーF君の活躍により代表選手落ち。血の滲むような鍛錬を続け、1年振りにこの地に戻ってきました。
※昨年は応援団長として、S選手を威圧。いや鼓舞したY田選手。
そして最後の6人目が、僕たちのヒーローS先輩です。権謀術数をめぐらし、勝たずとも負けない戦いを繰り広げる男。代表選手選考会では、サイエンスフィット日記期待のK君を2ヶ月前から戦略を立てて、見事に倒しました。
策略だけでなく、実力アップを目的に今年も数々のゴルフ競技で武者修行を続けてきました。試合に出るためには他の5人のうち、2人を倒さねばなりません。今回、S先輩のターゲットになったのは果たして誰なのか!?
全員が集合し、ルールミーティングを実施。
練習ラウンドのスタートは10番ホールから。6人中、スコア上位4人が日経カップ本選でラウンドし、残りふたりはサブメンバーとなります。また、同スコアの場合は、アウトコースを対象とした、マッチングスコアカード方式※で順位を決定します。
※1-9ホールのスコアで決着。同じ場合は4-9ホールのスコアで決着。これも同じ場合は7-9ホールのスコアで決着
N田キャプテンから選手には、『”Smilin’ PRGR”を自分たちで実現しよう。笑顔で楽しもう!』との掛け声。そうです、真剣にゴルフを楽しむのです。
さぁ、いよいよスタートです。選手と名誉監督(S常務)が集合し、記念撮影をしましょう。
『あの~、、、皆さん。結局顔が恐いんですけど。腕組みとか、やめてもらえます!?』
しかめっ面で腕を組むくらいなら、笑顔で肩を組みましょう!
おじさんたちの甲子園への道が、いま始まります!
練習ラウンドスタート
まずはエースY選手、N田キャプテン、Y山選手の組から。スタートホールはロングホールです。
オナーはエースY選手。
スタートホールは無理せず、8割の力で。きれいなドローボールでフェアウェイど真ん中。流石です!
続いてはN田キャプテン。
スタートホールから叩きました。中弾道でフェアウェイ右サイドのベストポジション。
最後にY山選手。
3打目勝負を狙い、逆算してティーショットを打つY田選手。無理はしません。
1組目は全員最高のスタートを切っていきました。
1組目のスタートを見送ったS先輩は、何やら真剣にメモを見ています。
そ~っと覗いてみると、、、
メモ帳にコース写真やグリーンの画像を貼り付け、謎のメモをびっしり書き込んでいます。同級生にこんなやつがいたら、絶対ノート借りてます
『す、すっごいですね。そのメモ。』
『ああ。過去5年、選手として練習や試合でラウンドしてきたデータが蓄積されているからな。これも俺の武器のひとつだよ。持てる力の全てを使って、何としても日経カップに出て、今年こそ決勝大会に出てやるぜ。』
不敵な笑みを浮かべるS先輩。知略に長けたS先輩の持てる力の全てがどれくらいあるのか、我々には想像もできません。
さぁ、前があきました。オナーはレジェンドM選手。
踊るように打って、ボールはフェアウェイど真ん中!
続いて飛ばし屋Y田選手。
70グラムのXシャフトをムチのようにしならせ、ボールは低弾道でフェアウェイ左サイドに。
さぁ、そして遂にS先輩の順番です。
力まず打ったボールはフェースが開いて右の林へ。その先にはOBがあります。
『はうっ!』
暫定球を打って、1球目のほうに一目散に走るS先輩。スタートホールからトラブルはご免です。
林に入ったと思ったボールは奇跡的に木に当たってフェアウェイまで出ていました。安心して2打目をショット。
そして何とか4オン。嫌な距離のパーパットを残しました。
これを、
『うげっ!!速い。』
練習グリーンの練習があまり役に立たず、結局3パットしてしまいスタートホールはダブルボギースタート。
続くミドルホール。華麗なショットを披露する、オナーのM選手。
飛ばし屋Y田選手も豪快に飛ばします。
S先輩も、負けずに振ります。
が、無常にもボールはまた右の林へ。その奥にはOBがあります。
『ああぁ~、、、』
ボール捜索開始から2分40秒後に、S先輩のイノシシイラスト付ボール発見!
林からフェアウェイに戻して、
3オンを狙うもわずかにショート。これをアプローチで、
寄らず、入らず、2ホール連続のダブルボギーとしてしまいました。
う~ん。何か流れが悪いぞ。
今日は全体的にボールが右に行っています。
長い試打会キャリアで身についた黄金スイング。【トップクロス、インパクト手浮き打法】の何が悪いのでしょうか。
かたやレジェンドM選手は、踊るようにバンカーショットを打ってベタピンに。
安定したゴルフを展開しております。
飛ばし屋Y田選手は、ややティーショットが暴れるものの、ショートゲームと
パターで何とか耐えています。
そしてS先輩。
このホールも右の林。イノシシボールを捜しに、イノシシのように一直線で林に駆け込むS先輩。
この組の不幸を一身に背負ってしまっているようなS先輩。こういう不幸は大抵持ち回りなんですが、今日に至ってはずーっとS先輩に不幸が付きまとっています。
切なそうな顔で空を見つめるS先輩。S先輩の周りにだけ、秋の風が吹いているようです。
気が付けば、もう前半の最終ホール。
このホールはティーショットを右隣のホールの池に打ち込んでしまい。
隣のホールから戻ってくるのにも苦労して、トリプルボギーでホールアウト。
無言でクラブハウスに引き上げるS先輩。結局秘伝のメモ帳を確認する機会はほぼありませんでした。
なかなか見せ場がありませんでしたが、とにかくお疲れ様でした!
ハーフチェック
クラブハウスでは1組目がスローガン通り、笑顔で食事をしています。
エースY選手のスコア37を筆頭に、N田キャプテン42、Y山選手43と接戦のようです。
一方、2組目はレジェンドM選手が41、飛ばし屋Y田選手が43、S先輩は無言でちゃんぽんうどんをすすっています。
と、S先輩の様子を心配した、エースY選手が声をかけてきました。
『S、お疲れ。どうだった?』
『もう、終わったよ。いいよ、もう。』
『もう終わったって何だよ!最後まで諦めないで戦うって約束しただろ。俺たちは、選考会で負けたやつらの分まで頑張らないといけないんだよ。』
S選手と、エースY選手、N田キャプテンは同期入社で、30年近く苦楽をともにしてきた仲間なのです。
『・・・。』
『いくつだった?』
『・・・51。』
『終わってるなぁ(笑)』
前半は終始ドライバーが安定していなかったS先輩ですが、良いところ無く終わってしまってスコアは51。他の選手が40前半で競っている状況を見ると、上位4位に入るのは絶望的な状況です。
そんなS先輩のちゃんぽんうどんのどんぶりの横に謎のクスリが。
これはおそらくヤバイやつじゃなくて、腰痛の痛み止めだと思います。本人は口に出さなかったものの、腰の状態は万全じゃなく痛みがあるのでしょう。(口に出した瞬間、私に”仮病だ!”と書かれるのを恐れて、あえて言わないのだと思います)
※プレー中もしきりに腰をストレッチしていたS先輩。
最後まで諦めずに、笑顔でプレーする。というチームミッションをクリアできるのか。そして、敵を欺くにはまず味方からという戦略を得意とするS先輩一流の策略が炸裂して奇跡の大逆転劇を起こすのか。引き続き満身創痍のS先輩の後半のプレーに注目したいと思います。
つづく
↓この文章に笑えました。
ややインサイドにテークバックし、トップでのシャフトクロスから、インサイドアウト軌道で手元を浮かせながらクラブを前に振り出す。S先輩が30年近い試打会キャリアの合間に築き上げてきた黄金スイングです。
JALさん
コメントありがとうございます。本人は変えたいようですが、30年間染みこんだスイングはなかなか変えられないようです(^O^)
S先輩の隠れファンです。
カズさん
コメントありがとうございます。S先輩も人生初めてのファンの誕生を喜んでいるはずです(^O^)
NさんからのS先輩への愛情が随所に滲み出てる文章に爆笑させてもらいました
ピヨさん
コメントありがとうございます。S先輩への愛情を感じ取っていただき嬉しいです。S先輩にはなかなかこの愛が伝わらないのが難しいところです(^O^)
色々な事を想定して荷物が他の人の2倍になってしまう私はゴルフ場に早く着きすぎるS先輩の気持ちがよ~く分かります。
しまりすさん
コメントありがとうございます。ゴルフ場という楽しすぎる場所は、何時間前についても早すぎることは無いですよね(^O^)