女子プロに少しでも近づくために!5ステップメソッドで上達しよう!!【上級者向け レベル4&5】
目次
プロのようなスイングを行うにはどうしたら良いのか?PRGRではおよそ3万人にも及ぶアマチュアゴルファーのスイング分析をもとに、スイングレベルに応じたベストな解決策を明らかにしました。
最終回は、上級者に向けたスイング上達ドリルの紹介と数値によるスイング管理の大切さについて解説していきます。
Lesson8
インパクト時の左ヒップを意識
レベル4:80切り(上級者向け)レッスン Part1
ダウンスイングでクラブが寝ないようにするために
安定して80を切り70台を出したい多くのゴルファーの課題は、クラブが寝てしまう(ダウンスイングでクラブが落ちてしまう)ことです。
ゴルフを始めた頃はアウトサイドインのスイング軌道なのですが、上達するとだんだん下半身が使えてタメもできてくるようになりボールも飛ぶようになります。この段階になるとクラブの遠心力でクラブが寝てしまう現象が起こりがちです。これによって、フックボール、チーピンやプッシュアウトのミスが出るようになります。
この悩みを修正するための方法をお話しします。クラブが寝てしまうのは、手ではなく、ダウンスイングで腰が前に出てしまうことも大きな原因になります。下半身で打てるようになることでお尻が前に出てしまい、クラブが寝てしまうのです。
まずは正しい骨盤の動きを習得しましょう。特にダウンスイングからインパクトまでの動きを直す必要があります。
キャディバッグをお尻の後ろにおいて行うドリルを紹介します。ボールは打たず、トップからのダウンスイングでお尻の左側をスライドさせるのではなくて、ちょっと後ろに戻してあげるようなイメージで体を回転させてください。キャディバッグではなく壁でもいいですが、小さいスイングでいいので少しお腹をひっこめるような感覚で、トップからダウンスイングで左ヒップをアドレスの位置に戻していくというイメージを持ってください。この動きができてくるとクラブがだんだん寝なくなってきます。
Lesson9
切り返しからの左腕の使い方
レベル4:80切り(上級者向け)レッスン Part2
ダウンスイングでクラブが寝ないようにするために
Lesson8に続き、クラブが寝ない(ダウンスイングでクラブが落ちない)ようにするには腕の使い方も大事になります。クラブが寝てしまう人というのは、バックスイングで左腕が廻ってしまいその廻った左腕が戻らないことによってクラブが寝てしまい下から入る人が非常に多いです。
トップからの切り返しで左腕が上がるとヘッドというのは落ちてしまいます。一方で左腕を下げていくとヘッドというのは真っ直ぐ動いていきます。
前回お話しした左のお尻の動きと連動しながら、感覚的には左腕を少し下げていくようなイメージで振っていくとクラブヘッドは落ちなくなってきます。下半身が大事なんですけれど、下の動きに合わせて左腕を上げない練習、少し下げていくような練習を行ってください。
シールを使ったドリルを紹介します。左肘に赤いシールを貼ります。クラブが寝てしまい腕が戻ってない人は、シールが元の位置に戻りません。左ヒップを戻しながら腕のシールが正面を向くようにしてください。感覚としてはかなり引き付ける感じになります。この練習を行っていくとクラブが寝てしまうことがなくなります。是非、試してみてください。
Lesson9
切り返しからの左腕の使い方
レベル5:プロゴルファー、ハンデ3以内の方向け
プロゴルファー、もしくはハンデ3以内の方に向けての解説になります。ある程度スイングが完成されていて、なかなか映像分析だけではどこがいいのか悪いのかを把握できないレベルの方は、モーションキャプチャーなどの解析機を使って体の動きを数値化してスイング管理に活かしていくということが大事になります。
ある女子プロのスイングを紹介します。
我々サイエンス・フィットで重要視しているのは、腕の回旋です。腕がバックスイングで何度くらい回って、ダウンスイングで何度戻っているのかのデータをとると、やはり60度回ったら60度戻っている人の方がボールは曲がりにくいということが分かっています。
もう1つは腰の回転です。プロでも調子が悪くなると骨盤が少し前に出たり、回りすぎたりしてしまいます。調子の良い時にデータをとっておいて数値を把握しておくと、その調子の良い時の数値に戻す練習ができます。
モーションキャプチャーなどのスイング解析機を使って、スイングを数値化する時代になってきています。我々サイエンス・フィットでは多くのプロゴルファーやアマチュアゴルファーのデータもとっており、腰と腕の回旋が非常にスイングづくりには大事だということが分かってきました。
そのデータを元にレベルに応じて早く上達するためのスイングの壁を明確化し、今回のレベルに応じた5ステップを明らかにしました。皆さんも、それぞれのレベルで早く壁を破っていただき、上達してほしいと思います。
レッスン(80切り)
公開日:2019.03.07
最終更新日:2023.05.28