皆さま、こんにちは。
プロギアで販売促進を担当しているNです。
PRGRの新しい直営レッスンスタジオ『PRGR GINZA EX』に通って本気で上達を目指すゴルファーを紹介する(ほぼ)リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記。第2部ではPRGRの若き3名の男性スタッフと1名の女性スタッフをモデルとしてとりあげ、上達への道のりをレポートしております。
年が開け1月に入り、寒波襲来でゴルフもオフシーズンとなっておりますが、サイエンスフィット日記チームのゴルフ熱が冷めることはありません。
むしろますます熱気を帯びている男がこちら
サイエンスフィット日記の若きエース、U君です。
高校時代からゴルフをやっているゴルフ上級者のU君。社内コンペなどでもしっかり結果を出してきましたが、30台が出ても、もう一方のハーフで叩いてしまうというラウンドが続いていました。
【U君のラウンド記録】
11月11日 83(43・40) 妻沼ゴルフ場
11月25日 79(36・43) 新君津ベルグリーンカントリー倶楽部
12月12日 80(44・36) 上里ゴルフ場
12月28日 90(45・45) 小名浜カントリー倶楽部(フルバックティ)
12月30日 83(38・44) 越生ゴルフクラブ(フルバックティ)
やはり、一方のハーフで叩いてしまっています。
生まれ変わったU君
今までは仕事が忙しく、ゴルフの練習はできないながらもそれなりに良いスコアでラウンドできていましたが、PRGR RSカップでのシングルス戦上位入賞を今年の目標としているU君。さらに上のレベルに行くために2018年は真摯にゴルフと向き合い、真面目に練習する。と心に決め、なんと休日は練習場に通いつめているようです。
なんだか顔つきも雰囲気を変わってきました。今年は本当にやってくれそうです。
ということで、今回は11月に一回行ったっきりでまったく通っていなかったPRGR GINZA EXでスコアを崩してしまう原因究明をおこないます。
U君 『京村さん、久々ですいません。今日はよろしくお願いいたします。』
京村店長 『おー、久しぶりだな!でも内勤として重要な仕事を担っているUがいなかったらうちの会社はまわらないからな。会社をあけられないのはしょうがないよね。』
ある程度スイングが固まっている上級者でも定期的にサイエンス・フィットを受講し、自分では気付かないスイングのほころびを見つけ練習課題としていくことは非常に効果的です。PRGR契約プロも定期的に訪れスイングチェックをしているのです。
U君のスコアが安定しないのは、ドライバーショットが安定せず、たまに左に大きく曲がってしまうこととのこと。
一生懸命練習しても何が悪いのかわからないので、今回はこの原因をサイエンスフィットで解析します。
まずはスイング測定
さすがハイレベルゴルファー。
スイング、球筋も安定しています。本人はインパクトでフェースが被らない(左を向かない)ように意識してショットしているようです。
ヘッド挙動、スイング動画を確認していると、、、
ドライバーが左に行く原因①
京村店長 『ヘッド挙動は特にインサイドアウト過ぎるわけじゃないけど、インパクトでヘッドが左を向いているな。。。あ、みつけた。』
すぐにドライバーショットが左に行く原因がわかった京村店長。その証拠動画がこちら
京村店長 『まず原因のひとつが、アドレスでのグリップ。構えてからグリップをニギニギ動かしているけど、この握り直しで結局フェースが被っている。上級者にありがちなんだけど、このクセをまず直そう。』
最初に腰より高い位置でフェースをスクエアにセットしてからアドレスし、グリップは動かさない。グリップを安定させることが大事です。このセットアップをアドレスのルーティンにします。
慣れるまでちょっと気持ち悪いかもしれませんが、驚くほど球筋が安定します。
アドレス時に無意識でグリップを握り直す人は意外に多いとのこと。球が左に行く。という人は気をつけてみたら良いかもしれません。
ドライバーが左に行く原因②
さらに気になる部分として、ダウンスイングの軌道で若干手に対してクラブヘッドが内側を通っている、いわゆる”アンダー”状態になっています。
※赤いラインがオンプレーン軌道。このラインに対して、手(青マル)が上、ヘッド(黄マル)が下の状態だと、弾道は安定せず、左に行くミスが増える。
この原因を解析するために、体の動きを計測するスイング動作解析をおこないます。
※全身に取り付けたセンサーとデザインのキャリブレーション中。世のおじさまがたの正月太りもなんのその。細い、細いぞU君
そしてスイングして体の動きを測定
3Dで再現されたU君のスイング。体の各部位の詳細な動きを確認できます。
一般ゴルファーにありがちな腕の振り遅れ(アドレス時とインパクト時の手の角度)を数値で確認すると、
アドレス時 S41度
インパクト時 S39度 (差-2度)
一般的なアマチュアは腕の振り遅れにより、アドレス時とインパクト時の差は-30度くらいになることが多いのですが、U君はほぼスクエアに戻っています。これはトップアマ、プロレベルの数値です。
さらに腰の動きを確認。
インパクト時におしりが後方に動いています。アマチュアはインパクトでおしりが前に飛び出てしまうことが多いのですが、この動きができるアマチュアはなかなかいないとのこと。小平プロがこの動きをするとのことなのでそのレベルの高さがうかがえます。
※U君のおしりの動きを再現する京村店長。注釈が無いとなんだかヤバイ事態が起こってしまったように見えます
京村店長 『すごいな、スイングレベルはプロ並みに高いよ。年明けから一生懸命練習している成果が出ているね。ダウンスイングでのアンダーさえ無くなればドライバーの安定度は格段に増すはず。これを修正してオンプレーンスイングにするのはちょっとアドレスを変えたほうがいいかな。』
オンプレーンスイングを生み出すためのアドレス
京村店長 『今よりちょっと上体を起こして、ボールに近づいてアドレスしてみて。』
今のアドレスでも悪くないが、上体を起こしてアップライトに構えることでクラブをタテに振り下ろすしやすくすることができるので、スイングプレーンに乗せやすいとのこと。確かに小平プロのアドレスも上体を起こして構えているような気がします。
※RSカップスペシャルラウンドでの小平プロのアドレス
さっそく今までよりかなり上体を立てたイメージでアドレスしてもらいます。(見た目には全然わからない)
そのアドレスでショットし、再度スイング動作解析をおこないます。
※修正前後の体の動きを3Dで比較し、その差を確認
通常のアドレスでの上体の前傾角度 41度
修正したアドレスでの上体の前傾角度 37度(ちなみに小平プロの前傾角度は21度)
アドレスではこれくらいの差があるものの、トップでの手の位置は不思議と同じだということも比較画面でわかりました。
動画でヘッド軌道も確認
体の動きとスイング動画を食い入るように見るU君。去年までとは真剣さが違います。
いままでのアドレスと比較すると、修正したアドレスのほうがオンプレーンに近づいています。
※左が修正後、右が修正前のアドレス。修正後のほうがスイングプレーン上にクラブヘッドがある。
グリップとアドレスという、最も根本的な部分に不調の原因があったU君。
基本中の基本だけに、忘れがちですが一番大事な部分なのです。U君も目からウロコでそのスイング軌道の変化に感心しきりです。
上級者は自分のスイングを理解していて自分の課題も把握していますが、たまには客観的な目でスイングチェックをすることも必要です。
ツアープロはプロコーチに定期的にスイングチェックをしてもらえますが、アマチュアではそうはいきません。PRGRサイエンス・フィットではスイングの状況をかなり詳細にチェックすることができますので、上級者のかたもぜひスイングチェックにご利用いただくことをおススメいたします。(定期的な歯科検診のようなものです!)
U君 『おお~すごい!ちょ、ちょっと動画をスマホで撮っていいですか?練習する際、参考にします!』
去年までのキャラとうって変わって、素直にゴルフ上達に取り組むU君。
何があったのかわかりませんが、とにかくゴルフが楽しくて仕方が無い。レベルアップしたいという気持ちが伝わってきます。このモチベーションで練習を続ければ、トップアマの集うRSカップでの上位入賞も夢ではないと思います。
冬場にゴルフのレベルをアップさせ、春に結果を出す。
サイエンスフィット日記チームの挑戦はまだまだ続きます!
つづく
【次回予告・シーズンオフはとにかく練習だ!(その②)】