Hole 174　日経カップ挑戦編・おじさんＳ選手の準備

熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。

ＰＲＧＲで広報を担当しております、Ｎです。

ゴルフメーカーＰＲＧＲが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく、真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、新サイエンスフィット日記。

今年もサラリーマンゴルファーの夏の祭典、日経カップ企業対抗ゴルフ選手権へ挑戦するプロギア。代表選手選考会を勝ち抜いた新生プロギアチームが誕生しました。これまでエース、期待の新生、人気キャラを紹介してきましたが、最後にご紹介するのは、この選手です！

■東京　新橋

おじさんサラリーマンの街を歩くひとりのおじさん。

隣町の日本一の繁華街にやってきました。

■東京　銀座

銀座にあるＰＲＧＲの直営スタジオ、ＰＲＧＲ　ＧＩＮＺＡ　ＥＸを訪れたのは、

日経カップ・プロギアチーム最後の男、Ｓ選手です。

今回は、おじさんサラリーマンゴルファーの真夏の祭典、日経カップに挑むおじさんサラリーマンＳ選手を紹介させていただきます。

おじさんゴルファーの足跡

おじさんに歴史あり。いまや立派なおじさんであるＳ選手の２２年前の姿がこちら。

※サッカー部上がりで、所かまわずタックルをかましていた恐いもの無しの２０代

プロギアに入社後は、営業、販促担当として自身のライフワークである試打会に全力投球。

※試打会とともに生きてきた３０年

イベントなどでも率先して前線に立ち、

※社内のヘルメット・オブ・ザ・イヤーに１０年連続で輝くおじさん

若手営業マンにウィンドディスプレイの極意を伝授し、

※高所恐怖症のため３段脚立でこの表情

全国のゴルフショップにＰＲＧＲコーナーを創り、

※大好きなダンボールに埋もれて喜びのあまり無表情になる

販促ツールの製作を監督したり、

※広告会社の皆さんからは”鬼チェックのＳ”と恐れられる

ＰＲＧＲのカタログを製作、チェックしたりしています。

※ＰＲＧＲ教の熱心な信者であり宣教師であるＳ選手

そんなＳ選手ですが、入社以来、試打会でボールを打ち続けた結果ゴルフの腕前も上がり、いつしか社内コンペで無類の強さを誇る実力者となったのです。

※コンペ賞品の米をいただき、”ベスト・コメッサー”を獲得するＳ選手

おじさんゴルファーが競技に挑戦

その後社内コンペでの活躍が認められ、遂には日経カップの代表選手にも選出されたＳ選手。

ここから、Ｓ選手の本格的な競技人生が始まったのです。

日経カップに出場するための武者修行として、様々な競技にチャレンジするＳ先輩。

※土砂降りのなか亡霊のようにホールアウトするおじさん

そこには、社内コンペとは全く異なる厳しい現実が待っていました。

※緊張のあまり意識が飛んでいるおじさん

ルールの壁、

※１ミリでも飛ばしたい気持ちが強すぎて無意識に出ベソしてしまうおじさん

先輩選手からの叱咤激励、

※おじさんに気合を入れられて、びびるおじさん

後輩選手の突き上げ、

※後輩にはメタクソ強いおじさん

そして、

日経カップで本来の実力が出せず、肩を落とすおじさん。

２０代の頃の血気盛んな青年は、競技ゴルフに出場するようになってから一気に歳を取ったようにも見えます。それくらい、競技ゴルフというのは肉体と精神を大きく消耗するものなのかもしれません。

一時は競技ゴルフからの引退を表明したＳ選手ですがやはり競技ゴルフの魅力は忘れられず、心機一転ゴルフ場の会員権を購入し、再び辛く苦しい競技ゴルフへの道を歩み始めたのです。

こうして今年の代表選手選考会に挑戦したＳ選手は、同スコアながらマッチングスコア方式でなんとか代表の座を獲得。

Hole 170　日経カップ挑戦編・決着！おじさん代表選手選考会④

プロギア全社員、そしてサイエンスフィット日記読者の皆さまの期待に応えるべく、戦いに挑みます。

※日経カップでのＰＲＧＲ大応援団（２０１９年）

おじさんゴルファーの健康診断

さあ、今回はそんなＳ選手のスイング診断をおこないます。日経カップに向けておじさんの底力を見せてもらいましょう。

（現在、ＰＲＧＲ　ＧＩＮＺＡ店、ＰＲＧＲ　ＧＩＮＺＡ　ＥＸ店では解析機器を使用した【スイング診断コース】を実施中です。）

Ｓ選手のスイング診断を担当してくれるのは大原インストラクター。連続登板ありがとうございます！

『よろしくお願いします。トップでシャフトがクロスするのが気になるんですよね～。ドローがすっぽ抜けてプッシュアウトしちゃんだよな～。わかってるんだけど出来ないんですよ。』

よく喋る受講者です。では３０年近く試打会で独自に作り上げたスイングを披露してもらいましょう。

さすが代表選手。ややスライス気味ながら、２４０ヤードのナイスショット。

続いて体の動きをＰＲＧＲ独自のモーションキャプチャシステム、”スイング・スキャン”で計測します。

『へ～、袖が無くなってる。これのほうが動きやすくていいですね。』

Ｓ選手にも好評の測定スーツのノースリーブタイプ。早速計測します。

『あー！ちょっと今違った。すいません、もう１回いいですか？』

完璧を求めるＳ選手は決して妥協を許しません。数回の打ち直しを経て計測完了。では計測結果を大原インストラクターに解析してもらいましょう。

弾道解析

まずは弾道データを確認し球筋傾向を確認します。

『うー、全部右にすっぽ抜けてる。バックスピンも多いなあ。』

ヘッド挙動解析

続いてインパクト前後のヘッドの動きを確認。ミスショットを生むヘッドの動きを解析します。

『スイングポジションはＡゾーンか。でもインサイドアウトとアッパーの度合いがきついなあ。あおり打だなあ。』

『フェースが開いて当たってる。フェースローテーションが大きすぎるのかなあ。。。』

『インパクトライ角もアップライトになってますね。手が浮いてるんだなあ、これじゃあプッシュアウト出るよなあ。』

シャフト挙動解析

さらにバックスイングからインパクトまでのシャフトの動きを解析。スイングタイプ等を確認できます。

『オーバースイングだなあ。トップでフェースも開いてるし。ダメだなあ。。。』

『ちょっと黙っててもらえますか。』

こんなに喋り続けて、こんなに自分で解析する受講者は初めてです。

動作解析

スイング中の動作を詳細にデータ化し解析することにより、ミスショットを生み出す原因を見つけ出します。

様々な要素からレーダーチャートで弱点を見える化してわかったのは、、、

『Ｓさんのスイングで注目すべきはここ、”捕まり指数”ですね。この数値が少ないので体全体のバランスが崩れてしまっているようです。』

インパクトの際に、手がどれくらいボールを捕まえる形を取れているかという指標である”捕まり指数”。Ｓ選手の数値は６ですが、これは９０切りを目指すレベル２ゴルファーの数値。

日経カップで戦うにはレベル４くらいには到達したいところ。

『Ｓさんの捕まり指数の小ささの要因は、インパクトでの手首のヒンジ（背屈）ですね。ボールをすくうような形でインパクトしています。』

『あとは腕の回旋が戻りきれていないので、フェースが開いてインパクトしています。』

『結果的に、ボールをなんとか捕まえようとする動きで上体が起き上がったり、手が浮いたりしています。』

動画で確認しても、

確かにインパクトで、アドレス時より腰が前に飛び出ています。

『ちなみにスイング中の体重をかけ方も計測してたのですが、やはりインパクト直前でしっかり踏み込めていませんね。』

と、Ｓ選手の体重移動の様子を確認すると。

Ｓ選手の地面反力はこれ。ほぼ使われていません。

参考までに同じく代表選手のＥ君の数値はこちら。

Ｓ選手との違いは一目瞭然。インパクト直前に体重の２３８％の重量が地面にかかっており、この反動で飛ばしているのです。（Ｓ選手は１０３％）

ということで、スイング診断では”捕まり指数”の少なさがプッシュアウトの要因として見えてきました。

『Ｓさんはもう少し腕のローテーションを積極的に使っていって良いタイプなので、そこを改善する練習をするのが良いと思いますよ。』

『はあ、、、う～ん、やっぱり課題ばっかりですね。どうしよう、もう日経カップまで時間が無いのに。ああ、やっぱり選手になんてなるんじゃなかった。。。』

Ｓ選手のネガティブモードが発動しましたので、引続き自己練習のためのアドバイスを大原インストラクターにお願いしましょう。

おじさんゴルファーの試練

『上体が起き上がる癖を直すには、ダウンスイングで壁に左のお尻をぶつける練習をしてみてください。』

『あとはスタンスの後ろにポールを置いて、お尻をぶつける感じでスイングしてみてください。』

お、これはＦ君の練習でもおこなっていたやつですね。

ではＳ選手もやってみましょう。

が、ポール倒れず！

『あれえ？なんで？何か仕掛けしてます？』

してません。

『”捕まり指数”を大きくするために、ハンドアクションも練習していきましょう。短いクラブでフェースの向きを意識しながらスイングしてみてください。』

シャフトにティーを付けて、インパクト時にティーが上を向くようにスイングしてみます。

『へー、この短いクラブ良いですね。家でも練習できるし。』

感じが掴めて来たら、

太ももくらいの高さにボールをセットして実際に打ってみます。

この練習はＥ君もおこなっていましたが、正しいハンドアクションが出来ないとボールの下のゴムを打ってしまいます。

ではやってみましょう。

ボゴーーン！

ゴムの下のコーンをジャストミート。ボールを台座に乗せるというかくし芸も披露してくれました。

『あれえー！？なんでー！おかしいなあ。』

気を取り直して、

ボゴーーン！

バゴーーン！

快調にコーンをジャストミートし続けるＳ選手。

終わりが見えないので、とりあえずどれくらい練習の成果があったのか、最後にドライバーを打ってみます。

ガツッ！

スクリーンの下に潜り込もうかという低弾道は、

飛距離７１ヤード。ミート率１．０１のミスショット！

※喋りすぎる受講者もさすがに沈黙

こうして希望と期待を持ち込んで行われた日経カップ代表選手のスイング診断は、大きな課題と不安を振りまいて終了しました。

悲しみをまとうおじさんの背中。でも、逆境にこそおじさんは強さを発揮するのです。

おじさんゴルファーの準備

■神奈川県伊勢原市

スイング診断の後、Ｓ先輩が向かったのはＰＲＧＲの物流センターです。ここでＳ選手が物色しているのは、

大量の試打シャフト。

この中から、自身のスイングにマッチしたシャフトを探し、日経カップに備えます。

さらに。

■神奈川県横浜市

Ｓ選手が向かったのは某マンモス団地の中にあるウォーキングの専門店。

そこで一生懸命自分の悩みを訴えかけるＳ選手。

それに応えるように膝まずき、Ｓ選手の足型を採寸するスタッフさん。

どうやらここはＳ選手が愛用するシューズインソールの取扱店のようです。

数種類のインソールからＳ選手の悩みを解消しポテンシャルを発揮できるモデルを選び、Ｓ選手の足型に切り抜くスタッフさん。

どうやらこの方は、Ｓ選手が全幅の信頼を置くインソールマイスターらしいです。

グラインダーで切断面を仕上げるマイスターとその模様を興味深く観察するＳ選手。

仕上がったインソールを確認すると。

『良い！！これだったら歩きラウンドの日経カップでも疲れないし、地面反力使って飛距離アップできそう！』

インソールで地面反力は増えないと思いますが、とにかく大満足で納得のお買い物をするＳ選手。

用意周到なＳ選手の日経カップに向けた準備は着実に進んでいます。

■Ｓ選手が通うウォーキングショップはこちら

そして。

■東京　新橋

会社で日経カップに向けた作戦会議をおこなうＳ選手と、

サイエンスフィット日記のご意見番Ｓ常務。

何を隠そうこの２人は直属の上司、部下として３０年近くの付き合いがあるふたりなのです。

※残業終わりにラーメンを食べに行く今よりふくよかなふたり（２００１年）

『どうだい調子は？俺は”アレ”以来、全然ゴルフする気が起きないよ。』

日経カップのおじさん選手選考会で１１３を叩いて大惨敗したＳ常務。特にアプローチが酷すぎて、ゴルフに懸ける情熱さえも失ってしまっているようです。

『いくら準備してもし足りないですね。スイングが全然ダメなのでもっと練習しないといけないし、ラウンド数も足りてないし。あとはやっぱりアプローチ、パターですよね。これを鍛えないと。』

日経カップの会場、筑波カントリークラブは７０００ヤードを越える長さと深いラフでパーオンが難しく、いかに寄せてパーを取るかがスコアメイクの決め手となります。

『そうだよなあ、アプローチだよなあ、、、何とかならないものかなあ。』

『アプローチですよねえ、僕もよくわかります。じゃあ、今年も行きますか！？』

ということで、日経カップ・プロギアチームの鍵を握る男、Ｓ選手の準備はまだまだ続きます。次回は１年振りに”アプローチ虎の穴”を訪問します。お楽しみに！

つづく

―新サイエンスフィット日記・登場人物紹介―

ＰＲＧＲ日経代表　Ｓ選手

ベストスコア７６、平均スコア８８。所属コースのハンデキャップ１４。常に細心の注意を払い、準備に準備を重ね万全の体制を構築しないと行動できない慎重タイプ。ゴルフにおいてもリスクを徹底排除して自分の失敗しかイメージできないネガティブモンスター。

ＰＲＧＲサイエンスフィット日記筆者　Ｎ

思いついたら考える前に行動してしまうタイプなので今まで多くの失敗を経験。サイエンスフィット日記も深く考えずにスタートしちゃったので、行き当たりばったりでなんとか続けてます。

―お知らせ―

ただいまＰＲＧＲ　ＧＩＮＺＡ、ＧＩＮＺＡＥＸの２店で、スイング診断に特化（レッスン無し）したコースを期間限定で実施中です。クラブの動きを解析する【診断コース（３０分税込み５,５００円）】と、体の動きも解析する【ＳＳ診断コース（５０分税込み１１,０００円）】を設定しております。スイングの問題点を明確にして自己練習でレベルアップしたいという方に最適なメニューです。

■サイエンスフィット　スイング診断コースについて詳しくはこちら

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