熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。
PRGRで広報を担当しております、Nです。
ゴルフメーカーPRGRが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく、真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、新サイエンスフィット日記。
おじさんたちの青春、日経カップに捧げる夏。来たるべく大会に向けて不安を口にする代表選手のS先輩(右)と、ゴルフに対する恐怖をさらけだすプロギアチームの総監督S常務(左)。
ショートゲームのレベルアップを課題としている2人は、ある場所で特訓することを決めました。今回はふたりの特訓の模様をお届けしたいと思います。
■AM8:00 千葉県 JR市川駅
休日の朝、
遠く横浜からゴルフシューズを履いたままやって来たのは、
アプローチに悩み、ゴルフへの熱意さえ失いかけているおじさん。S常務です。
おじさんゴルファー大集合!
と、そこにもうひとりおじさんの姿が。
S常務と反対の総武線上り快速でやってきた男。
S常務の永遠のライバル、広告会社の人。です。
洗練された都会的な広告をつくる会社でPRGRを担当する広告会社の人。
その正体は千葉県在住のおじさんです。そして何とこちらは真夏の快適ウェアAIR COMPO(エアーコンポ)を装着したまま登場。S常務に負けていません。
集合場所からお隣の東京葛飾区に移動し、本日の目的地に到着。
永遠のライバルであり日常の飲み仲間でもあるふたり。コロナ禍で飲みに行く機会が無くなってしまったので、久しぶりの対面に盛り上がってます。
と、そこにもうひとりのおじさんが登場。
もちろん、日経カップ代表選手のS先輩です。もちろん集合時間の1時間30分前には到着し、我々を車内で待っていたのでした。
そんなおじさん3人が向かう先は、
江戸川の河川敷にあるアプローチ練習の聖地、江戸川ラインゴルフ場・ショートコースです。
最短ホール49ヤード、最長ホール132ヤード、全長1,265ヤードの18ホールのショートコースです。
去年も日経カップの前にK君の特訓のために訪れましたが、リーズナブルな価格で1日回り放題なのでアプローチの腕を磨くにはぴったりの地元民に愛されるゴルフ場です。
日経カップに挑むS先輩のレベルアップとアプローチ恐怖症のS常務のリハビリのため、今日は日が暮れるまでここで特訓したいと思います。
まずは昨年ラウンドして、すっかりココがお気に入りのS常務から。
ガッ!!
相変わらずアプローチが全くダメなS常務はトップしてグリーンの先の池へ。あわててボールの行方を確認しにいくS常務。
『あ!ちょっとちょっとー。』
『それ僕のクラブですよー!!』
『あ、そうか悪い、悪い。暑くてもうボーっとしちゃって。』
誤球、誤クラブを得意技とするS常務ですが、さっそく誤クラブ炸裂。しかし今日は朝の段階で気温33度を超えており、ボーっとするのはわからないでもありません。
AIR COMPOに身を包むスーパーレフティ、広告会社の人。
そして初めてのゴルフ場ながら、事前にインターネットでコース戦略をばっちり施してきたS先輩。難しい池越えホールも無事に攻略。
ティーグラウンドで、
ピンまでの距離を測るS先輩。
河川敷のショートコースでレーザー距離計を使う人を初めて見ました。
『ピンまで91ヤード。フラットですね。』
看板に書いてある通りの数字を告げるS先輩。看板に偽り有りがS先輩の信条なので、自分の目で見て確かめないと気が済まない性分なのです。
そんなS先輩の今日のセッティングがこちら。
アプローチ練習が目的なので、ウェッジ2本にパターというシンプルなクラブセッティングですが、その他に、
- レーザー距離計
- ボール拭きタオル
- 汗拭きタオル
- クラブ磨きブラシ
- ボール6球
- ティー5本
- マーカー大2個、小2個
- 予備グローブ2枚
- スポーツドリンク2本
- おにぎり3個
- エナジーバー2本
- 下痢止め剤
- 整腸剤
- 鎮痛剤
- 傷バンド
- 消炎剤
- 虫除けスプレー
- 小銭入れ
- Suica
- 健康保険証
- JAFの会員証
- スマートフォン
を準備。
準備のために準備をし、準備のために生きる。究極のリスクマネージメントで大事故を未然に防ぐのがS先輩のライフスタイルです。
灼熱のなか、100ヤード以内の技を磨く3人。
距離は短いながらも、硬い砲台グリーンが戦略性を高めています。
では3人のおじさんのスイングを見てみましょう。
まずは日経カップ代表選手のS先輩。
ハイドローヒッターのS先輩。ウェッジでも高い球で右から回してきます。
続いてゴルフいやいや期のS常務。
コンパクトなトップからロフトを立てて左に振りぬくスイング。やや低めで強い球筋が特徴です。
そしてレフティーゴルファーの広告会社の人。
元高校球児らしいパワフルなスイング。野球経験者にありがちな高めのフェードボールが持ち球です。
ちなみに本日のグリーンコンディションは芝が長く重め。
芝の生え方も均一ではありません。
このゴルフ場では、しっかりパターの芯でボールを打ちぬく技術が養われます。
日経選手の実力
では日経カップを直前に控えるS先輩のショートゲームの実力を見てましょう。
ティーショットでグリーンを外しても。
上手くフェースにボールを乗せてピンに寄せていきます。
左足下がりのこんな難しいライでも、
グリーンの土手にワンクッションさせてピンに寄せます。
さすが代表選手。ピンチでも崩れしません。
一方、代表選手選考会に敗れたおじさんは、
『ふう、、、後ろの人待ってるし、もう帰ってもいいか?』
グリーン回りでアプローチの往復ビンタが止まらないS常務。やはりゴルフいやいや病は治っていません。
ちなみに、
広告会社の人も同じく苦戦中。小さな砲台グリーンのため、ミスするとグリーンで止まってくれません。
『まあまあまあ、まだ始まったばかりじゃないですか。練習なんだから気にせずやりましょうよ。』
と、必死になだめるも、
ドチン。
ショットは一向に良くならず。むしろ悪化の方向。
※いやいや病から動きたくない病を発症するおじさん。
そんな苦しむS常務にやさしくアドバイスするS先輩。
会社においては上司、部下という関係で30年近くメタクソこき使われて、ボロクソに怒られたこともあったけど、ゴルフ場では上も下もありません。ゴルフを愛する者同士、悩める者に手を差し伸べます。
※人生最高体重のふたり(2001年)
すると、
打ち方はさておき、S常務のアプローチが徐々に寄るようになってきました。
『おおおー!S、ありがとう!!なんだかコツ掴んだぞ。おまえは俺の師匠だ!』
『S常務はアプローチをトップして飛びすぎるミスが多いから、いっそのことクラブを短く持って”飛ばない”ようにした方がいいですよ。リズムとかはなかなか変えられるものじゃないし。』
S先輩のアドバイスでS常務のゴルフ心にまた小さな火が熾りました。
S先輩はしぶとくパーを取り続け、
広告会社の人もショットが安定してきました!
S常務は、、、
『う~、暑い。気持ち悪くなってきた。』
ゴルフいやいや病から動きたくない病を経て、熱中症を併発。夏のゴルフで無理しちゃあいけません。
おじさんゴルファーのハーフタイム
こうして35度を超える猛烈な暑さにやられながら、なんとか18ホールを終了。
そして1周目のスコアがこちら。
S先輩は7オーバー61
S常務は19オーバーの73
広告会社の人は22オーバーの76で
S常務同様、アプローチ崩壊中のNは10オーバーの64でした。
2バーディーを獲りながらスコアは大荒れのS常務。それより何より暑さで意識朦朧としています。
途中で暑さ対策ウェアAIR COMPOの充電が切れてしまってスコアを崩してしまった広告会社の人。何よりライバルS常務に負けたのが許せません。
そして、
トップのスコアでありながら、パットが全然決まらず試合に向けて急激な不安感に襲われてしまったS先輩の顔が、
こちら。
おじさんの悲哀を見事に表現してくれる素晴らしい表情。疑い深いS先輩が一番信じていないのは、自分自身の実力なのです。
ちょっとグロッキー気味のおじさんたち。本来なら休憩タイムに缶ビールとカップラーメンという最高セットで盛り上がるのですが、今日は乾杯するのは辞めておきましょう。
『さすがに河川敷は日陰が無いから辛いなあ。ちょっと参ったわ。』
『わかりました。ちょっと待っててください。』
と、駐車場に走っていったS先輩。急いで戻ってきておじさん2人に手渡したのは、
日傘です!
灼熱の中でも日傘を差せば体感温度を10度くらい下げられます。人数分の傘を用意するとはさすが準備の神様S先輩。S先輩の車には、災害に遭っても一週間は生き延びられるキットが備えられているとかいないとか。
さあ、快適な環境で2周目に突入です。
ちなみに日傘で直射日光を避けるおじさん2人に対して、傘無しプレーのS先輩。
ご安心ください。
真夏の準備グッズ、涼感スプレーを全身にくまなく散布し涼しさを感じながらプレーしております。
では今度はおじさん3人のスイングを正面からスローで見てみましょう。
広告会社の人
フェースを開きフルパワーでボールに叩きつけるスイング。強烈なバックスピンがかかり硬いグリーンでもビタッと止まります。
S常務
しっかり左サイドに体重を乗せてハンドファーストインパクトでボールを捕まえるスイング。これが48度のウェッジで135ヤード飛ばす秘訣です。
S先輩
ダウンスイングで右手のコックを早めにほどき、ボールを包み込むようにカチあげるのがS先輩のスイングの特徴です。
さあ、バーディーチャンスにつけたS先輩。
慎重に傾斜と芝を読んで、
見事バーディー!!
さあ、盛り上がってきました。
『いやあ、楽しかったなあ。じゃあそろそろ次行こうぜ。』
『えええっ!まだ2周しかしてませんよ。もったいなくないですか!?』
『暑いし無理しちゃダメだよな。また来年来ようぜ。』
『・・・。』
土日祝のプレー料金は回り放題で3,400円なので最低でも4周はして1周単価を1000円以下にしたかったS先輩ですが、30年来の上司には逆らえません。準備してきたエナジーバーとおにぎりは無駄になりましたが悔いはありません。
おじさんゴルフ反省会。
おじさんが集まってゴルフをした後が向かう先といえば、
もちろん、スーパー銭湯です。
ひとっ風呂浴びてサウナを3セット終えた後は、冷たいドリンクを入れて整いましょう。生ビールの大ジョッキを行きたいところですが、このご時世ですのでソフトドリンクで乾杯します。
※セルフスタイルのお店では、その高いおもてなし能力を発揮するS先輩
『しかしSはさすが代表選手だな。アプローチが上手い!俺も教えてもらってからちょっと良くなって嬉しいよ。』
『はい。でもまだまだ不安は拭えません。今日のコースは長くても130ヤードですが、日経カップのコースは一番長いショートで220ヤードくらいありますからね。ショットがまだまだ全然ダメなので不安しかありません。。。』
そう言いながらクリームソーダにむしゃぶりつくS先輩。弱気な発言とは裏腹に、その闘志はクリームソーダの泡同様、びしょびしょに溢れ出ています。
さあ次回は、日経カップ本番!の前のプロギアチームの練習ラウンドの模様をお届けします。(引っぱりすぎてすいません!)
お楽しみに。
―新サイエンスフィット日記・登場人物紹介―
PRGR日経カップ候補 S先輩
ベストスコア76、平均スコア88のおじさんゴルファー。死力を尽くして何とか日経カップの代表選手になる。いくら準備をしても満足できない準備の人。準備をし尽くしてその準備が無駄になることに喜びを感じるタイプ。
PRGRサイエンスフィット日記ご意見番 S常務
日経カップ選手選考会で今年もダントツ最下位を記録。準備とは無縁で準備不足を何とも思わないS先輩と真逆のタイプ。なのでふたりは30年近く良いコンビでやって来れたのでしょう。
広告会社の人
S常務をライバル視するレフティゴルファー。誰よりも練習を続けて打倒S常務に燃えるが結果が出ないことと、そもそもS常務からはライバルと見られていないことが何より悔しい。
PRGRサイエンスフィット日記筆者 N
S常務同様、アプローチが崩壊してしまってゴルフへの熱量が減り、変わりにサウナ熱が高まってるおじさん。
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30年来の友人のようなS常務とS先輩、ステキな関係ですね。
S先輩には日経カップでの活躍を期待したいです。
JALさん
コメントありがとうございます!会社では完全なる上下関係ですが、ゴルフ場では友人になれる。ゴルフって素敵ですね。S先輩の応援よろしくお願いいたします(^_^)
S先輩の準備すごい!準備の大切さと大きな心が勉強になります。
メトロさん
コメントありがとうございます。そうなんです、S先輩の準備と大きな心がPRGRを救うはずです。応援よろしくお願いいたします(^_^)
溢れ出す闘志・・・笑
そこを押さえる(撮る)Nさん、さすがです!
35度超えの河川敷での練習、お疲れさまでした。
選手チームでのラウンド練習、楽しみにしています^^
snowさん
コメントありがとうございます!おじさんたちは常に闘志と悲哀が駄々漏れなので、いとも簡単に押さえる(撮る)ことができます。この練習の成果が試合でもきっと表れるはずです(^_^)