Hole 177　日経カップ挑戦編・戦いの幕開け！

日経選手の最終調整

意気揚々とドライビングレンジに向かう選手たち。頭の中にはオリンピックの入場行進のテーマ曲が繰り返し流れています。

ちなみに練習球は制限がありますので、１カゴ２４球に全てをかけます。

※４年間変わらなかったスイングを２４球で何とかしようとしているＦ君。

打席を確保し、さあ練習開始です。

Ｆ選手

まずはＦ君の様子を見てみましょう。

ゆったりとしたリズムから、軽々とアイアンを振るＦ君。思ったより調子は悪くなさそうです。

続いてドライバーは、

全然当たってません。残念ながら２４球でスイングを変わることはできませんでしたが、Ｆ君はまったく焦っていないから不思議です。

Ｓ選手

続いて準備に準備を重ねてきたＳ先輩。準備すればするほど、焦りと不安が増大しています。

できれば２４０球くらい打ちたいところですが、慎重に２４球に魂を込めます。

しかし、

ボールは右にしかいきません。

トップから、

フェースが開きながら、

インパクト。

今日は持ち球のプッシュアウトの再現性が高くボールは全て右へ。スタートまであと４０分、ボールはあと２球。

パニックに陥ったＳ先輩は、芝生に落ちているボールをかき集めようと試みますが、

Ｙキャプテンがやさしく諭し、Ｓ先輩を落ち着かせます。

Ｙキャプテンがやさしく諭し、Ｓ先輩を落ち着かせます。選手の異変に気づき、手綱を引いたり緩めたりするのもキャプテンの大事な仕事です。（おそらくこれ以上練習していたら今度は引っかけが止まらなくなって、大変なことになっていたでしょう。）

Ｙキャプテン

そのＹキャプテンの練習の様子を見てみると、しっかり目標を見定め。

慎重にアドレスし、

軽くスイング。

球筋を最後まで確認しています。

ドライバーショットも軽くスイング。

ずいぶん左に行ってますが、すべて同じところに落ちています。どうやら左の大きな木に狙いを定めショットしていたようです。

スクエアでまっすぐ構えやすい練習場打席だとアドレスのズレがわかりにくいため、あえて斜めにある目標物を定め、そこに向けてアドレスし今日のショットの球筋傾向を確認していたのでした。試合の朝の練習はスイングを作るのでは無く、ウォーミングアップと球筋の確認のためにおこなうのです。

そして、

２４球中、実に半分を１０ヤードのアプローチに費やすＹキャプテン。

そんな使い方するなら俺に５球分けてよ。というＳ先輩を無視し、同じリズムで打ち続けるＹキャプテン。このアプローチ練習はＹキャプテンにとっては重要なルーティンなのです。

ちなみにＥ君は、

みんなから離れた、混雑する練習場の真ん中にいました。

全身を使って大きくストレッチするＥ君。さあ練習スタートです。

Ｅ選手

まずはアイアンから。

ズビシッ！！

マットにヘッドを打ち付ける衝撃で地面が揺れています。周りの選手も驚きの表情。

そしてドライバーでは、

ブオン、ブオン、ブオーーン！！

素振りで猛烈な爆音を響かせるＥ君。たぶん、きっとそうですが、Ｅ君は他社の選手を朝の練習場の段階でねじ伏せにきています。

ドゴーーーン！！

ネットに突き刺さる剛球。まわりの選手も見とれる弾道。練習場でＰＲＧＲの存在感を見せ付けることに成功しました。

さあ、それぞれの練習を終えたプロギアチームの選手たち。

それぞれ様々な表情を見せながら次に向かったのは、

練習グリーンです。

最高の状態に仕上がっている筑波カントリークラブのグリーン。

Ｙキャプテンは練習場の時より真剣な表情で、グリーンの速さと自分のタッチを合わせる作業に集中しています。

試合で一番需要なショットはもちろんパッティング。そのことを誰よりも理解し、経験してきたＹキャプテン。

そしてこちらはＦ君。

アプローチ、パターが得意なので、特に深く考えずスコスコとパットしています。

が途中、神妙な表情でこちらにやってきました。

『暑いです。もうダメかもしれません。』

大量の汗を噴出しながら訴えかけるＦ君。

何よりも暑さが苦手なＦ君ですが、今日は特に暑い。温度計は体感温度ですでに３４度。

気温３０度以上でパフォーマンスが５０％減るＦ君ですが、これは危険水域です。

『おいおいおい、無理するな。ちょっと休んどけよ！』

もしＦ君がスタート前に棄権したら、補欠選手の私（Ｎ）が出なくちゃいけなくなります。何の準備もしていないので、それだけは全力で阻止しないといけません。

ちなみにＥ君は、

ここでもオーラを出して周囲を威嚇していました。

さて、注目のＳ先輩は、、、

プロギアチームの決意！

『おーい、みんなこっちに集まってー。』

何か呼んでます。

向かった先には、

テレビカメラが！

なんと、テレビ取材を受けることになりました。

どうやらプロギアの日経カップにかける思いと情熱をしたためた当ブログ、”サイエンスフィット日記”をテレビスタッフの方が読んでくれていたようで、プロギアチームご指名で選手インタビューを受けることとなりました。

嬉しい！スタッフの方、ありがとうございます！！

緊張した表情でインタビューに答える選手たち。

ここで、Ｓ先輩のスピーチが炸裂。今までの負け続けた屈辱の歴史、メンバーの頑張り、若手の台頭、本日の目標スコアなどなど。チーム最年長としてキャプテンを上回る活躍を見せます。

さすが準備の鉄人Ｓ先輩。万が一、こういうことが起こることを想定して床屋さんで丸刈りにして眉毛をキリっと整えて来たのでしょう。

先ほどとは打って変わって、爽やかな顔で話すＦ君。

『初めての試合ですけど、チームに迷惑をかけないように完走目指して頑張ります。』

やさしく微笑むＹキャプテン。

『なんだかんだ、いいチームになったと思います。挑戦者という立場で精一杯頑張りたいと思います。』

落ち着きを取り戻したＥ君（通常モード）。

『頑張ります。』

そして４番目の男。Ｓ先輩。

『自信は無いけど、一度は諦めた日経選手にまた成れて試合に出られることは本当に嬉しいです。今まで一緒に戦ってきた選手、会社のみんな、サイエンスフィット日記の読者の皆さんの声援に応えられるよう、おじさん全力で頑張ります！』

びしっと締めてくれたＳ先輩。ほんの数日前までプレッシャーで縮んでしぼんでいましたが、いまは生気に満ち溢れています。

これは、かなり期待できそうです！

こうして決意を誓った新生プロギアチーム。

次回、遂に緊張のティーオフです。お楽しみに！

つづく

―新サイエンスフィット日記・登場人物紹介―

日経カッププロギアチーム　Ｙキャプテン

ベストスコア６８、平均スコア７２。数多くの競技に出場するが、特に好きなのはクラブ対抗競技と企業対抗日経カップとのこと。個人の力だけでは達成できないところがチーム戦の醍醐味のようです。

日経カッププロギアチーム　Ｓ先輩

ベストスコア７６、平均スコア８８のおじさんゴルファー。何か大事なことがあると、直前に丸坊主にするというのがルーティン化しているので、最近は丸坊主で現れても周りに大きなインパクトを与えられていない。

日経カッププロギアチーム　Ｆ選手

ベストスコア７６、平均スコア８７。感情の起伏が無く常に笑顔のＦ君だが、この日ばかりは心臓が激しく拍動していたとのこと。もちろん、暑さで体が悲鳴を上げていただけです。

日経カッププロギアチーム　Ｅ選手

ベストスコア６５、平均スコア７４。競技ゴルフの弱肉強食、食うか、食われるかのピリピリした緊張感が大好きな肉食系ゴルファー。普段は草食系ボタニカル男子です。

ＰＲＧＲサイエンスフィット日記筆者　Ｎ

Ｓ常務というサブカメラマンが欠席となったので、走りまくらなきゃいけないことに気付き、スタート前の段階で疲労困憊。ズーム倍率最大１０倍のアイフォン８で果たして取材が成り立つのか不安。

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