Hole 184　日経カップ決勝編・響け、つくばの唄！

熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。

ＰＲＧＲで広報を担当しております、Ｎです。

ゴルフメーカーＰＲＧＲが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく、真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、新サイエンスフィット日記

企業対抗ゴルフの最高峰、日経カップで念願の決勝進出を果たしたプロギアチームですが、予選通過ギリギリの我々にとって決勝ではまだ見ぬ強豪との戦いが待ち受けております。

ハイレベルな決勝大会で戦える力を手に入れるため、（Ｆ君を除いた）選手達にとって今年の夏はゴルフに全力を捧げた２ヶ月でした。今回は決勝大会を翌日に控えた、そんな選手の姿をレポートさせていただきます。

最後の仕上げ

つくばエクスプレスのつくば学園都市駅から少し歩くと、

■茨城県つくば市

おおー。正面に見える山は茨城県のシンボル、筑波山ですね。

さてさて、この近くで『日経カップに向けて最後の仕上げをしている。』と、Ｓ先輩から連絡を貰ったのですが、、、えーと。

お。

交差点の先にゴルフショップがあります。おそらくここでしょう。

ん？

窓の向こうで職人さんが作業してますね。

あれ？

『何か見たことあるシルエットだなあ。』

と、店内に入って確認してみると、

職人さんたちが、忙しそうに手を動かしていました。

黙々と作業を進める職人さん。これが匠の世界なのでしょう。すると、

『よし！いまだねじ込め！』

『へい！』

長い棒状のものを、息を合わせて差し込んでいます。なんだか和太鼓奏者みたいな迫力です。

『いくぞおー！！』

『へいっ！』

幕のようなものをひっぱり上げる二人。定置網を引く漁師のようです。

『もっとだ、もっと引けー！』

『へい！』

『お疲れ様です。何やってるんですか？』

職人と思った２人はよく見たら日経カップ代表選手のＳ先輩と、サイエンスフィット日記メンバーの初心者ゴルファーＴ君でした。

『ん？懸垂幕の交換だけど。』

どうやらウィンドディスプレイで使用していたＰＲＧＲの懸垂幕が古くなったので、２人で新しい幕に交換していたようです。日経カップ前の最終仕上げだって言うからてっきり練習しているのかと思ったら全然違いました。お仕事です。

それにしても白いタオルが見事に似合っています。ゴルフ場では絶対にダメなタオルの付け方ですが、作業現場ではその機能を十二分に果たしております。

細かい作業が得意なＳ先輩。作業現場でもその準備力に手を緩めません。

得意の両手グローブで握力を１０ｋｇアップさせ、

出来上がった幕を十分安全確認した上で設置します。

高所作業が得意なＳ先輩、見事な手際の良さ。もはや親方クラスです。

※偶然にも撮れてしまったサービスカットをどうぞ！

それを下からサポートするＳ先輩の部下のＴ君。いや、”サブ”と呼んだほうがしっくりくるかもしれません。

続いて

親方の仕事を見習って引き継ぐサブ。

親方同様、手の込んだ良い仕事をしやがる。

その様子を我が子を見るような優しい眼差しで見守る親方。これが師弟愛ってやつでしょうか。

こうしてあっという間に設置は完了。最後は塵ひとつ残さず綺麗に片付けて現場を後にする。これぞ職人の矜持ってやつです。

さあ、表から出来上がりを確認してみましょう。

おお！つくばの地に見事なＰＲＧＲの旗を掲げることができました！

”ゴルフ場にひとつでも多くの笑顔をつくる”というＰＲＧＲのブランドミッション、Ｓｍｉｌｉｎ’ＰＲＧＲが光輝いております。

満足そうにその出来を眺めるふたり。

内装、外装、何でもござれ。プロギアのＳＥＫＯＵ（施工）ブラザーズ、

ここに爆誕！

『日経カップの前日に体を動かせて良かったよ。腕を上げての作業も良いストレッチになるからね。』

首に巻いたタオルがこんなに決まる人を私は知りません。

『いやあ、初めてやりましたけど意外と楽しいですね。』

タオルがずり下がってきて、人気ラーメン店主みたいになってるＴ君。鉢巻きがここまで似合う男も珍しいです。っていうか、初めての現場だったのかい！

ということで、茨城方面の熱狂ゴルファーの皆さま。二木ゴルフつくば学園店さまにお越しの際には、ぜひＳＥＫＯＵブラザーズのお仕事もご確認くださいませ。

お仕事が終了し、サブ、いやＴ君はこれから２時間半かけて横浜の自宅に帰ります。

ちなみに親方は明日の日経カップに出場するため、本日はつくばのホテルに宿泊します。

『Ｓさん、明日頑張ってくださいね！』

『はあ～、遂に明日か。一番最後のホールのスコアが１３で、最新のスコアが１０２だから、全然自信ないよ。明日行きたくない、雨降って中止にならないかな。。。』

弱気の虫のＳ先輩、親方としての威厳は完全に消え失せています。

『何言ってるんですか！大丈夫ですよ、この２ヶ月仕事は二の次でずっと練習してきたじゃないですか！絶対結果は出ますって。』

緊張で今から震えが止まらない親方をちょっとだけディスりながら励ますサブ。ここでも美しい師弟愛を見てしまいました。

決意の夜！

さあ決戦前夜、宿泊するホテルに続々とプロギアチームのメンバーが集まってきました。

まずＦ君。この２ヶ月間ほとんど練習しなかったけど、練習したから良いスコアで回れるもんじゃないということを知っているので、極めて冷静に前日を迎えました。

Ｆ君かＳ先輩、この２人のどちらかが８０台前半のスコアを出す事ができれば、プロギアチームは決勝大会でも上位に食い込むことができるでしょう。

続いて、

Ｙキャプテンが登場。大洗ゴルフ倶楽部で行われた関東月例を終え、その足でホテルに駆けつけました。

そして最後に群馬在住のＥ君が到着。

これでプロギアチームの４選手が集結。

さあ、大会前の前夜祭に繰り出しましょう！

彼らが向かった先は、

徒歩４分のコンビニ。

世はまだ緊急事態宣言中（この時はまだ９月）なので、

今日は大人しく夕食と明日の朝食、飲み物を買って早々にお開きとします。

ちなみにこのコンビニでのお買い物は、社内の方から選手へ激励のＱＵＯカードをいただき賄いました。この場を借りてお礼申し上げます。

『キ○ラさん、ありがとー！！』

そんな多くの応援団の声援を受けながらも、直前のラウンドで大叩きをして自信を失くしているＳ先輩にアドバイスをするＹキャプテン。

『Ｓは打つ前やスイング中にあれやこれやと考えすぎだよ。とにかくフィニッシュまで振り切る。』

『もう、やることはひとつ。体を”くるっ”と回すこと。』

『くるりんぱ。もうこれしか考えない。フィニッシュさえしっかりとれば、ＯＢや林に入るほどボールは曲がらないから。明日は”くるりんぱ”だけ口ずさんでいけば大丈夫。』

『くるりんぱ？こうかな？手はここにあげて・・・』

『だから！余計なことを考えない。”くるりんぱ”だけ口ずさむ！』

『う～、、、くるりんぱ。』

必死に反芻して脳みそに刻もうとするＳ先輩。

『くるりんぱ。くるりんぱ。くるりんぱ。』

そして遂に、街中で、、、

『・・・くるりんぱ。くるりんぱ。くるりんぱ。あー！！頭がクルリンパ！！！』

壊れました。

でもおそらく、たぶん、昭和生まれのおじさんのギャグなのですが、

本当にＳ先輩が壊れたと思って、立ち止まって距離をあける若者ふたり。

そんな世代間ギャップを生みながら、

プロギアチームの夜は、早々に幕を閉じるのでした。

―翌朝―

待ち遠しいような、来て欲しくないような。そんな気持ちを抱え夜も眠れずひとり呻いていても、朝は必ずやってきます。

■AM5：50

つくばの町を赤く染める朝焼け。快晴です！

決戦の朝、旅立ちの時。

さあ、ゴルフ場に向けて出発の時間がやってきました。

一番最初にホテルから出てきたのは、もちろんＳ先輩。

Ｓ先輩の部屋から、一晩中獣の呻き声のようなものが聞こえていましたが、今はなんと晴れ晴れした表情でしょう。

『おはよう。俺、頑張るよ。』

自分との戦いに勝ったのでしょう。吹っ切れた穏やかな笑顔です。

続いて現れたのはＦ君。

『おはようございます。。。』

静かにいつもどおりの朝を迎えるＦ君。口数が少ないのはいつも通りです。

続いて期待の若きエースＥ君。

『おはっす！！』

堂々と手ぶらで現れたＥ君。おとなしい通常モードでなく、なんといきなり勝負モードで登場。

『フゴー！！！』

Ｅ君が狙うのはベスグロ個人優勝です。血が滾って暴れているようにしか見えないストレッチで体を沸点に持っていきます。

最後に現れたＹキャプテン。

『おはよう、さあ行こうか！』

いつもと変わらぬ爽やかな笑顔で出発の鬨の声をあげます。

そして、

昇る太陽をじっと見つめるＳ先輩。

『Ｓさ～ん、出発しますよ～！！』

じっと朝日を見つめながら、わずかに肩を震わせるＳ先輩。付き合いが長いからわかるんですが、感極まってたぶんちょっと泣いてます。

こうして日の出とともに、プロギアチームは決戦の地。筑波カントリークラブへ。

ゴルフ場に向かう道中、日経カップ選手選考会、悲願の予選突破、そして決勝大会までの修練の日々が走馬灯のように頭を駆け巡ってきました。Ｓ先輩が感極まるのもよくわかります。

そんなことを考えていたらついつい動画が１本出来てしまいました。ということで、ゴルフスキスギーの名曲『つくばの唄』に乗せて、お届けいたします。

（注：音が出ます）

こうして、本当にたくさんの人たちの想いとともに、プロギアチームの選手一同は筑波カントリークラブに到着。

ずいぶん引っぱってきましたが、次回からいよいよ日経カップ決勝大会の模様をお届けいたします。

・・・と締めたいところですが、大事な人の姿が見えませんので、ここでちょっと時を戻したいと思います。

総監督の憂鬱

日経カップ決勝大会を３日後に控えた日。

東京　新橋

事務所で仕事をしていると、、、

『おい、Ｎ。ちょっといいか？』

遠くから私を呼ぶ声が。声のする方を見てみると、

ずいぶん久しぶりの登場ですが、サイエンスフィット日記のご意見番、Ｓ常務が手招きしています。

薄暗い通路で、深刻な表情のまま押し黙るＳ常務。

なんでしょう？異動でしょうか、転勤の辞令でしょうか？

『ごめん、、、』

『いえ、僕もサラリーマンの端くれ。覚悟はできてます。』

『日経カップ、行けなくなっちゃった。』

『ええー！？なんで？？』

『日経カップの決勝の日が息子の結婚式と重なっちゃったんだわ。ごめん。』

どうやら元々息子さんの結婚式が半年前から決まっていたものの、まさかプロギアチームが予選突破すると思っていなかったようです。予選の時もワクチン接種の副作用で参加できなかったＳ常務。プロギアチームの総監督でありながら、今年は一切会場に足を運ぶことはありませんでした。親はなくとも子は育つということでしょう。

『とにかく、何とか決勝では翌年のシード権をもらえる１０位以内を目指してくれ！予選のスコア（２３９）をまた出せれば可能性あるだろ？頼む、来年につなげてくれ。俺も締めの挨拶頑張るから！！』

選手に向かって精一杯のエールを送るＳ常務。とりあえず息子さんの結婚式のスピーチ頑張ってください。

さあ、次回から日経カップ決勝大会です！お楽しみに！！

つづく

―登場人物紹介―

プロギア日経カップ代表選手　Ｙキャプテン

ベストスコア６８、平均スコア７２。ゴルフと犬をこよなく愛する温和な人格者。ゴルフと同期のＳ先輩に関してはとことんストイックに結果を求めるタイプ。

プロギア日経カップ代表選手　Ｓ選手

ベストスコア７６、平均スコア８８。選手としてのプレッシャーはあるけど、またＦ君が活躍してくれることを願う他力本願型ゴルファー。いくら準備や練習を重ねてもこの世で一番自分の実力を信用できない。

プロギア日経カップ代表選手　Ｆ君

ベストスコア７６、平均スコア８７。前回の予選で自分の仕事は果たしたので、もう決勝は気楽にラウンドしようと思っているエンジョイゴルファー。

プロギア日経カップ代表選手　Ｅ君

ベストスコア６５、平均スコア７４。虎視眈々と日経カップでの個人優勝を狙う肉食系ゴルファー。普段は草食ボタニカルＤＩＹ男子。

ＰＲＧＲサイエンスフィット日記筆者　Ｎ

今年も日経カップはギャラリーの入場不可なので、補欠選手という立場で会場入りし徹底取材させていただきます。

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