ということで次のひとりカメラマンの撮影ポイントは、インコース17番とアウトコース8番の中間地点。
ここだとアウトスタートのYキャプテン、S先輩、インスタートのE君、F君に会えるはずです。
8番ホールは距離の短いミドルホール。ドライバーを持たなくても確実にフェアウェイキープすればグリーンを狙えます。
Hole №8 369yard Par4
カメラを限界まで望遠すると、お!ちょうどYキャプテンがティーショットを打ったところです。
ボールはベストポジションに!流石です。
さあ、バーディチャンスにつけたいところ。
が、これは手前のカラー。攻めきることができませんでした。
カラーからパターで寄せて、
パーパットを、
外してしまったようです!
完璧なティーショットで残り100ヤードからボギー。これは悔しいでしょう。ハンデ0のYキャプテンでさえこの状況。当たり前のことが当たり前にできないのが競技ゴルフなのです。
さあ、Yキャプテンの後ろの組のまったく消息が知れないS先輩は、
『来ないなあ。。。』
Yキャプテンの組から1組空いてしまっています。大丈夫でしょうか。引き続き安否不明のまま、インコース17番に移動したいと思います。
Hole №17 411yard Par4
17番はやや距離のあるミドルホール。グリーン手前の木とバンカーが選手に大きなプレッシャーを与えます。
お、E君がちょうどセカンドショットを打つところです。
ピンまで100ヤードちょっとの絶好のポジションから、
ドンッ!!
『キター!!!』
ピン手前4メートルにつけるバーディーチャンス。
勝利の目土をするE君。
ここはバーディーを見せて欲しい!
そしてライバルOさんはここもセカンドショットをバンカーに入れてしまった模様。
が、見事なショットでピンにピタリ。
さあ、E君のバーディパットです。
ラインは上りのまっすぐ。
ああっと、これは大ショート。らしくない消極的なパットでこのホールはパー。
そしてOさんのパーパットは、
惜しくも入らず!
悔しい表情のふたり。前半の最終ホールに向かいます。
と、ここで。
となりの8番ホールを見てみると、
ぴょこ
あ!!
S先輩がバンカーから現れました!!
バンカーから突然ダッシュ。
急いでグリーンに向かいます。
『うーん、、、気になる!だけど。』
S先輩、F君の状況が気になりますが、ここはE君の後を追い、前半の最終ホールに密着したいと思います。とりあえずS先輩の生存が確認でき、ほっとひと安心です。
Hole №18 386yard Par4
最終18番ホールはやや右ドッグレッグのミドルホール。右の林はノーチャンス。フェアウェイ左サイドがベストポジションです。
ここもパワーフェードでフェアウェイベストポジションに!E君のドライバーは絶好調です。
Oさんもナイスショット!
両者ベストポジションからグリーンを狙います。
と、ここでひとりカメラマンはダッシュしてグリーンでふたりを待ち構えたいと思います。
E君のセカンドショットは残り100ヤードを切っています。
TVカメラを従えて、ピンをデッドに狙います。
あっとこれは突っ込みすぎたか、ピンをオーバーしてグリーン奥にオン。
アドレナリンが出ているのでしょう。力加減が出来なくなっています。
ちなみに隣の9番ホールのグリーンを見ると、Yキャプテンの組がグリーン上にいました。
木の隙間から見る限り、Yキャプテンはどうやらパー。
奮闘するE君を心配そうに見に来ました。
『Yさん、お疲れ様でした。どうでしたか、前半は?』
『いやー、ごめん。5オーバー41だった。予選のときよりセッティングが厳しいね。』
百戦錬磨のYキャプテンをしてそう言わしめる日経カップ決勝の舞台。
これはプロギアチームにとって、予想以上の厳しい戦いになりそうです。
さあこちら18番グリーンでは、同じくグリーンをオーバーしてしまったOさんのアプローチ。
グリーンは奥からかなり下っています。
上手い!が途中で止まってしまいました。思ったより速くないのか、続いてE君のバーディーパット。
あー、これは止まらない。カップを1.2メートルオーバー。
嫌な距離のパーパットを残しました。
しっかりラインを読んで。
よし、しっかり決めてここもパー!
苦労しながら前半9ホールを終えたE君。
『3オーバーの39です。グリーンが難しい!』
2アンダーでの個人優勝を狙っていたE君にとっては大きな躓き。
ちなみに女性優勝を狙っていたOさんもグリーンに苦戦し、前半は45とかなりの苦戦。最強女子の座に赤信号です。
そして、コースに目を戻すとF君がフェアウェイを歩いてきました。
E君同様フェアウェイのど真ん中からグリーンを狙います。
おおっ!これはきっちりグリーンを捕らえました。ナイスオン!
久しぶりに見るF君の笑顔。
さあ、バーディーパットを決められるか。
惜しい!わずかにラインが違いました。
さあ、60センチのパーパットを、
くるん。
外してしまいました!!
苦笑いのF君。ホールスコアを記入します。
17番が7。18番が6。あれ?18番はボギーじゃないの?
『ティーショットが右の林だったので、2打目は出すだけでした。』
『そ、そうか、お疲れ。ちなみに前半のスコアは?』
『・・・48です。ショットもパットも全部ダメでした。よく50切れたと思います。』
そう言って精一杯の笑顔で去っていくF君。予選の時が奇跡なだけで、十分頑張ったと思います。
予想以上に苦戦するプロギアチーム。そして、最後のひとりが隣の9番グリーンにやってきました。
必死に同伴競技者についていくおじさん、S先輩です。
お、パットを決めました。
頑張ってみんなにへばりついて何とかホールアウト。
死力を尽くしたラウンドだったのでしょう、その背中が物語っています。
ちょっと話を聞いてみたいと思います。
『お疲れ様でした!結構厳しいコンディションみたいですね、みんな苦労してて予選のときより大幅にスコアを崩しちゃってます。ちなみにS先輩はどうでした?』
『え、そうなの!?うふふ。スコア?47。』
みんなの苦戦を聞いて思わず笑顔が飛び出るS先輩。スコア47は決して誇れるスコアではありませんが、予選と同じスコアなので偏差値で言えばアップ。さらにチーム3番目の選手の可能性が出てきました。
そんなS先輩の心境が背中にも表れてきました。
さあお昼ご飯を食べて、後半の戦いに備えましょう!
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ドキドキしながら読みました。次が待ち遠しいです。
カズさんさん
コメントありがとうございます!次回決着!次々回結果発表です!!どうぞお付き合いくださいませ(^_^)
アグレッシブコボちゃん、予選よりも奥へ奥へ。
臨場感がナイスなカメラワークです!
S先輩、後半旅立ち前の笑顔は「奇跡の1枚」ですね。
次回も楽しみ~。がんばれ~~!!
けつかちさん
コメントありがとうございます!決勝大会はもっと奥まで攻められることを当日知り、ひとりカメラマンの限界を感じたコボちゃんです。でも奇跡というか偶然の1枚が撮れて大満足です(^_^)