Hole 187 日経カップ決勝編・おじさんたちの戦いが決着!

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悪夢ふたたび

Hole №17 411yard Par4

ひとりカメラマンが17番ホールのグリーンサイドで待ち構えていると、

あ、Yキャプテンの姿が見えてきました!

ティーショットはフェアウェイ右サイド。残り140ヤードからグリーンを狙います。

その時、ティーイングエリアにはS先輩の姿も見えてきました!

望遠を最大にしてその姿を確認すると、

おー!打った!!

ん?

おかしな動きをしています。

 

とりあえず、Yキャプテンにカメラを戻しましょう。

Yキャプテンが向かったのは、

なんとグリーン手前のガードバンカー。フェアウェイ右サイドからだとグリーン手前の木が邪魔になり、枝にボールが当たってバンカーに入ってしまったのです。

難しいバンカーから、

上手い!運ぶようにピン手前の寄せました。

何とかねじ込んでパーを獲りたい。

が、入らず。

このホール、悔しいボギーとしてしまいました。

 

そして後ろのS先輩は、

下を向きながら右の林に入っていきました。やっぱりスイングは修正できていないようです。

林の中から何とかフェアウェイに。

コーン・・・

林間コースに響き渡る懐かしい音。

S先輩は。

さらに林の奥に入っていきました。

『ま、まさかトンツクの悪夢が正夢になるんじゃ・・・』

S先輩の試合前の最後の練習ラウンド。最終ホールで林から脱出できずに13を叩いた悪夢が蘇ってきます。

詳細はわかりませんが、

暫くしてこちらのホールに戻ってくるS先輩の姿を望遠カメラが捕らえました。

何とか戻ってきた場所は、フェアウェイ左サイドのラフ。ピンまではまだ170ヤードほど残っています。

ここから何とか起死回生の一打を、

打った!

険しい表情で、

球を見上げ、

何かを叫ぶS先輩!!

そしてボールは、

グリーンの60ヤード手前に着弾。たぶん、シャンクです。

ここから、グリーンに乗せたいが。

これも木に当たってしまってグリーンに届かず。バンカー越えの難しいアプローチを残しました。ピンチにピンチを重ねています。

が、これは柔らかく打って上手く寄せました。

このホールは自分ひとりでずいぶん時間を使ってしまったため、

慌ててグリーンに駆け上がり、

おっと!

グリーンを走らないように、二足歩行ロボットのように慎重にボールに歩み寄ります。

バタバタしてるS先輩は置いといて、若手の様子を見に行きましょう。

 

Hole №8 369yard Par4

アウトコース8番に来ると、ちょうどライバルチームの最強女子Oさんがセカンドショットを打つところでした。

ナイスオン!流石です。

その先の林からひょこっと出てきたE君。

私に向かって、輪っかを作ってOKサインを送ってきます。

どういうことでしょう?調子が良いということかな?ラフからのセカンドショット、残りは60ヤードくらい。

おっ!ふわっと打って寄せました。

さあ、Oさんのバーディパットは、

強い!いや、グリーンが速いのでしょう。カップを1メートルほどオーバーしてしまいました。

が、この返しを見事に沈めます。

前半グリーンに苦しんでいたOさんですが、後半は耐えているようです。

そしてE君のパットは、

惜しくも入らず!

こちらに向かって何か言いたげなE君。

後ろにはF君の姿も見えます。

S先輩、E君、F君。ぞれぞれ密着したいところですが、ひとりカメラマンはYキャプテンの最終ホールを追いかけたいと思います。

 

プロギアチームの最終ホール

Hole №18 386yard Par4

最後まで力み無くスイングするYキャプテン。

最後のグリーンに向かって颯爽と歩き出します。

が、フェアウェイ左サイドを狙って打ったYキャプテンのボールはラフにつかまっていました。

つま先下がりのラフという、球が上がらない、止まらないライから、バンカー越えのピンを狙わないといけません。

最後の最後、非常に難しいシチュエーションです。

上手い!やや大きめの番手を持ってフェースを開き、カット気味にボールを打ちました。

が、ほんの少し届かず。

グリーン手前、アゴの高いバンカーに捕まってしまいました。

しかしここから何とかピン手前3メートルにナイスアウト!

今日はなかなかこの距離が入ってくれませんが、

これを、

決めたっ!!意地と根性とテクニックで最終ホールをパーでホールアウト。

ようやくプレッシャーから解放されました。

後半は36を目標にラウンドしたYキャプテン。

果たしてどこまで追い上げたのでしょうか。

 

さあ、そして隣の9番ロングホールにはE君の姿が見えます。

2オンを狙ったがややショートだった模様。グリーン手前からのアプローチ。

おそらくバーディーパットを。

惜しくも入らず。

たぶん、最終ホールはパーでホールアウト。

個人優勝を狙っていたE君。後半はチームのためにもパープレー以上のスコアを目指していましたが果たしてどうだったのでしょう。

 

さあ、そして18番にはS先輩の姿が見えてきました。

お、ここはフェアウェイど真ん中にボールがあります。

距離を測って。

狙いを定めて。

おー!!ピン手前に乗りました。

苦難続きだったS先輩に、最後の最後でバーディチャンスがやってきました。

 

お、隣ではF君がグリーンに上がってきました。

スコアはわかりませんが、2パットでホールアウト。

前半は思うようなゴルフが出来なかったF君ですが、後半はどうだったのでしょう。

隣のホールのF君を見つめるS先輩。3番目の男を争う2人ですが、お互いの健闘を祈る気持ちは変わりありません。

さあ、何としても決めたいバーディーチャンス。

これでもか。というぐらいじっくりラインを読みます。

最後に8年間の汗と涙と思い出が詰まったコースメモを確認。

ここまで来るのには、多くの人たちのサポートと応援をいただきました。色々な人たちの思いを乗せたバーディパットは、、、

惜しくも入らず!

ただし、モモ裏ストレッチのおかげでここまで体が柔らかくなりました。臨時コーチ、ありがとうございます!

こうして、

S先輩の最終ホールはパーフィニッシュ。

感極まりながら、ホールアウトしていきました。

さあこれでプロギアチーム4名のプレーが終了。最終ホールを見る限りでは良いフィニッシュでしたが、気になる最終結果は、、、次回発表いたします!

応援感謝プレゼント企画もありますので、ぜひご覧ください。

つづく

 

 

―登場人物紹介―

プロギア日経カップ代表選手 Yキャプテン

ベストスコア68、平均スコア72。ゴルフと犬をこよなく愛する温和な人格者。ゴルフと同期のS先輩に関してはとことんストイックに結果を求めるタイプ。

 

プロギア日経カップ代表選手 S選手

ベストスコア76、平均スコア88。いくら準備や練習を重ねても気が済まず、自分の実力を信用できないタイプ。

 

プロギア日経カップ代表選手 F君

ベストスコア76、平均スコア87。練習をしなかったのでショットが大荒れだが、持ち前のショートゲームでそこそこスコアをまとめるタイプ。

 

プロギア日経カップ代表選手 E君

ベストスコア65、平均スコア74。おじさんの大会は飛距離で圧倒してパワーでねじ伏せれば良いと考えていたのが間違いだと気づくタイプ。

 

PRGRサイエンスフィット日記筆者 N

ようやくひとりカメラマンの任務を終了。1日走り回ったので、スピードゴルフのいい練習になりました。

 

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コメント

  1. 2021年はゴルフの鬼になる より:

    結果を知ってしまいましたが、新サイエンスフィット日記の熱烈ファンとしては、もしかしたら「祝 日経カップ優勝」しているかもと思って読んでいる自分がいます。次回の最終結果の報告を楽しみにしています。テレビ放送を見ましたが、会社を代表する選手のレベルの高さはハンパないですね。イリソ電子工業の最年長の方とか、なんなんでしょうか。あの凄さは。

    1. prgr より:

      2021年はゴルフの鬼になるさん
      コメントありがとうございます!ついつい”この物語がフィクションです。”ということにして、プロギアチームを優勝させちゃおうかとも思いましたが、やはり”ほぼ”リアルドキュメントブログなので、真実をよりエキサイティングにお届けしたいと思います。それにしても他社には怪物クラブの上級者がたくさんいらっしゃいますね(^_^)

  2. 常務よりちょっと上手なゴルファー より:

    なんかPRGRの皆さんを見ていたら勇気が湧いてきましたよ ありがとうね

    1. prgr より:

      常務よりちょっと上手なゴルファーさん
      コメントありがとうございます!なんの結果も出していないおじさんたちのゴルフしている姿が、結果的に勇気を与えることになって本当に嬉しいです。こちらこそありがとうございます(^_^)

  3. けつかち より:

    皆さんお疲れ様でした!
    まだまだ伸びしろだらけのPRGRチーム。
    これからの更なるチャレンジを期待しています。

    1. prgr より:

      けつかちさん
      コメントありがとうございます!おじさん選手にはものすごい伸びしろがあるのですが、伸びる前に定年を迎えちゃわないか心配です。1年1年を大事にこれからも頑張ります(^_^)

  4. JAL より:

    プロギアチームならやれるはず!来年もよろしくです!S先輩頑張れ!

    1. prgr より:

      JALさん
      コメントありがとうございます!プロギアチームはいつか必ずやってくれるはずです。特にS先輩にはボロボロになりながら栄光を掴んで欲しいです。これからも応援よろしくお願いいたします(^_^)

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