皆さま、こんにちは。
プロギアで販売促進を担当しているNです。
PRGRの新しい直営レッスンスタジオ『PRGR GINZA EX』に通って本気で上達を目指すゴルファーを紹介する(ほぼ)リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記。第2部ではPRGRの若き3名の男性スタッフと1名の女性スタッフをモデルとしてとりあげ、上達への道のりをレポートしております。
企業対抗選手権の代表選手社内選考会に出場しているK君とF君。(と、お豆扱いのU君)
前半9ホールを終え、F君はトップと1打差の2位タイでカットライン圏内。K君はトップと5打差の7位ながらカットラインには3打差というポジション。上位4位に入れば晴れてプロギアの代表選手として企業対抗選手権への参加資格を得ます。
さぁ残り9ホール、サイエンスフィット日記チームのK君とF君は見事代表権獲得となるのでしょうか!?
後半スタート
まずは前半を終わってトップと7打差、代表選手ラインの4位とは3打差のK君。
後半に強いK君。もう攻めるしかありません。
※プレッシャーでちょっとお腹が痛くなってきたK君。大丈夫か、9ホールもつのか!?
先月の練習ラウンドではおはようバーディーを獲得した10番438ヤードのミドルホール。
距離はあるがK君の得意なホールです。
緊張しながらも、体はキレています。
鋭い当たりはなんとフェアウェイど真ん中に260ヤードショット!
K君のいる1組目がスタートしていきました。K君はナイスカムバックを果たし、無事企業対抗選手権の代表の座を勝ち取れるのでしょうか。
続いては2組目のF君。
現在トップと1打差の2位タイグループにつけているF君。このまま行けば企業対抗選手です。
あれ?
いつもの笑顔がありません。もともとは代表権に絡まないお豆参加だったのが、選手の権利があることが発覚してまだ15分。
多少混乱しているのかもしれません。
いつになく緊張感ただようF君のティーショット。
ああー!左!OBです。
ゴルフはメンタルなスポーツとは言われていますが、鉄のメンタルを誇るF君も今回ばかりはまったく体が動かず、手で無理やりカチ上げたボールは左の林のOBゾーンへ。
OBを打って開き直ったのか、F君にいつもの笑顔と滝の様な汗が戻ってきました。
あとが無くなってもう攻めるしかないK君と、守りに入っていきなりつまづいたF君。そして若い彼らの活躍に戦々恐々とする40代、50代の選手たち。
タフなコースセッティングとシビアなコンディションで簡単に大叩きしてしまう可能性があるなか、団子状態を抜け出す4名は果たして誰なのか!?
全員がホールアウトするまで全くわからない状況です。
事件発生。犯人は、、、
息詰まる熱戦が繰り広げられるなか、思いもよらぬ事件が発生してしまいました。
15番ショートホール。フルバックからは208ヤード。そしてこのホールも強烈なアゲインストです。
ホールロケーションは、下の写真のような感じ。
左右OBでフェアウェイ左部分には100ヤード地点から200ヤード地点まで大きな池がずーっと配置され、刻もうにもフェアウェイ幅は10ヤード程度。
ドライバーで打っても届かなそうだけど、これ何番で、どうやって打てばいいの!?ってホールです。
そんなモンスターホールで、1組目が何やらグリーンで騒いでます。
グリーン上は、走らない、騒がない、ホールアウトしたら速やかにグリーンをあける。という常識の無い奴らですね。カメラをズームしてみます。
誰かがカップに手を突っこんで何か叫んでます。
『ホールインワンだー!』
何と!前の組の誰かが、この難しいホールでホールインワンを達成した模様!!
凄い!!ま、まさか、、攻めに転じたK君がまさか、まさか。。。
急いで事実確認のため、前の組に追いつくと、、、
ホールインワンを達成したのは、まさかのS常務でした!
N 『す、凄いですね!この怪物級のショートホールでホールインワンなんて!!』
S常務 『おう、やったぜ!インパクトスナップで練習し続けたこの3か月は無駄では無かったな!』
満面の笑みで喜ぶS常務。
トミー・フリートウッドを彷彿とさせるスイングで放たれた力強い打球は、右OBゾーン上空からきれいな弧を描きピン手前に着弾。3バウンドで直接カップインしたとのことです。
S常務人生初のホールインワンで、スコアも51オーバーから49オーバーに。代表選手権獲得ラインには26打ほど足りませんが、参加選手には強烈なインパクトを残しました。
そしてホールインワンを獲得するまでの、長く険しいスイング作りの道のりを若手社員に延々と話しだすS常務。K君とF君の姿を見れば、その話がどれくらいループしているかがわかります。
ホールインワンを獲得した愛用のRSユーティリティと記念に写真をパチリ。
※やや笑顔が曇っているのは、セルフプレーなのでホールインワン認定書がもらえないどころか、長い間ゴルフから遠ざかっていたのでゴルファー保険に入っておらず、ホールインワン記念パーティーは自腹。ということが確定したから。
そんなS常務のインパクト直前画像がこちら。サイエンスフィットで3か月間みっちり作り上げてきた渾身のスイングです。
(ちなみにこのあと最終18番ロングホールで果敢にもアルバトロスを狙いに行ったS常務には、池にボールを5発打ち込んで15打でホールアウトするという悲劇が待っていました。)
一方、スタートホールで手痛いOBを打ち8を叩いたF君。
苦しみながらもなんとかサイエンスフィットでのレッスンを思い出しスイングを修正していきます。
参加者全員、胃の痛くなるようなしびれるラウンドを終え、遂にその時が来ました。
ラウンド終了。結果発表!
ラウンドを終えるとアテストエリアでスコアを記入。サインをしスコアカードを提出します。
何気ないことですが、ちょっとした間違いが失格につながりチームに多大な迷惑をかけてしまうので、本番同様の形式を取りいれております。
※あまりにも打ち過ぎてスコア記入と検算に異様な時間がかかっている選手一同。
無事スコアカード提出を終えた選手一同は、別室で競技結果が公表されるのを沈痛な面持ちで待ちます。
口には出さずとも、他の選手の結果が気になって仕方ない面々。ライバルの様子を横目でうかがいつつ、カットラインを予想しております。
そして、ついに結果発表。9名のエントリーから、スコア上位4名が企業対抗選手権の選手となります。
N 『お待たせしました(みんなどれだけ打つんだよ!スコアチェックするのえらい苦労したわ)。では結果を上位から発表します。』
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『1位、S先輩。99ストローク。』
やりました!K君のライバル、S先輩が今年も代表選手の座を掴み取りました!!
しかし例年だとトップが70台で85くらいがカットラインであるところ、今年は皆とんでも無く叩いています。それだけ今日のゴルフ場のコンディションがタフだったということでしょう。
S先輩もまさか自分が。。。と、びっくりしたような顔をしています。
N 『続いては2位の発表です。』
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『2位、F君。100ストローク。』
前半のリードをなんとか守ったF君がなんと2位に食い込みました!サイエンスフィット日記メンバーが憧れの企業対抗選手権に出場です!
いつも通りの平常心で結果を受け留めるF君。夏休みの予定を変更しないといけません。
N 『えー、3位、4位は同スコアでしたので、18番ホールからのカウントバックとなります。』
息が詰まるような静寂のなか、K君は自分の名前が呼ばれることを信じてその時を待ちます。
N 『発表します。』
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『3位、N田さん、4位Y山さん101ストローク。以上、4名が企業対抗選手権のプロギア代表選手となります。』
K君残念!企業対抗選手になれず!!
N 『以下、順位を申し上げます。』
『5位、K君104ストローク。』
『6位、Y田さんと7位、わたくしNが107ストローク。』
『8位、S木君108ストローク。』
『9位、S常務が135ストローク。以上で企業対抗選手権代表選手選考会を終了します。』
K君は残念ながら次点の5位。去年の選考会では105を打ってカットラインとの差は20打でした。1年真剣にゴルフに取り組んでスコアは1打しか変わっていませんが、代表選手との差は3打にまで縮まっています。これこそK君が1年間取り組んできた成果なのでしょう。
ということで、企業対抗選手権の代表選手4名が決定いたしました。
この4名にスクラッチプレーヤーであるシード選手2名を加えた6名がプロギアの代表選手となり、さらに後日出場選手選考会を実施してその上位4名が企業対抗選手権に出場いたします。
ゴルフメーカーの看板を背負って戦うので、実際試合で100を打つわけにはいきません。彼らはこれから試合当日まで血のにじむような努力を重ね、さらにサイエンスフィットとPRGRクラブの力を借りて、絶対に試合で結果を出さねばなりません。選手の皆さんのこれからの苦労を考えると、もしかしたら選手に選ばれなかったK君は幸せだったのかもしれません。
(少なくとも私とS常務は『もうこんな大変なゴルフは勘弁して!』と、ほっと胸をなで下ろしたのでした。)
ちなみにK君のスコアカードがこちら。後半若干盛り返したものの、いつものようなバーディーラッシュとはいきませんでした。
戦いすんで日が暮れかけて。
年齢が達していないため代表選手の権利は得られませんが、当然のようにベスグロ(94)でラウンドし、颯爽とゴルフ場を後にするU君。
その顔面には今日の過酷な(紫外線との)戦いの痕が焼き付いておりました。
代表選手に選ばれたF君。会社の看板を背負う立場になったので、これまで以上にゴルフに力を入れレベルアップをしないといけません。
まずは午後のラウンド中に溜まった数十件の着信履歴に電話を掛け直す作業を終えるまで帰れません。
そしてK君。
クラブハウスの前でうなだれております。生き生きと咲く紫陽花とのコントラストがまた妙に涙を誘います。
N 『・・・お疲れ。残念だったな。』
K君 『は、、、はい』
N 『・・・また、来年チャレンジだな。おまえ、うまくなってるよ。』
K君 『・・・はい。』
N 『・・・。おまえ、何見てるの?』
K君 『いや、、、まぁ。。。』
うつむく彼が見つめるのは、
3月に生まれたばかりのひとり息子。球太郎君(仮名・2か月)でした。
生まれたばかりの我が子の画像を見てにやけ続けるK君。
大丈夫でしょうか。ダメージは思いのほか深刻なような、そうでも無いような気がします。
ひとつの目標であった企業対抗選手への道が断たれたもの。
思いがけず企業対抗選手になったもの。
それぞれの複雑な思いを抱えつつ、サイエンスフィット日記第2部は次回最終回を迎えます。
つづく。
【次回予告・第2部完結/それぞれの成長】