皆さま、こんにちは。
プロギアで販売促進を担当しているNです。
PRGRの新しい直営レッスンスタジオ『PRGR GINZA EX』に通って本気で上達を目指すゴルファーを紹介する(ほぼ)リアルドキュメントブログ、サイエンスフィット日記。
第3部では”競技に挑戦”をテーマに、新たなメンバーを迎えてサイエンスフィットで腕を磨き、さまざまな競技にチャレンジしていく模様をレポートしております。
そして第3部の一番の山場であった企業対抗ゴルフの最高峰『日経カップ』。にも挑戦しましたが、プロギアチームは残念ながら今年も予選突破を果たすことができませんでした。
※予選敗退の悔しさで、人目を憚らず号泣するプロギア代表選手。この大会に賭けてきた思いの分だけ溢れ出た涙が途切れません。
悔しいけど結果は結果として受け止め、今回は日経カップで実力を発揮できなかった要因と、来年に向けた戦略づくりを代表選手不在でおこないたいと思います。
原因分析
■東京・新橋
今回プロギアチームの分析をお願いするのは、プロギアサイエンスフィット統括部の宮川部長です。
プロギアチームのスイング解析を担当し、レベルアップのためにティーチングも行ってきた宮川部長も選手同様、予選敗退の結果に悔しい思いをしております。
ちなみにPRGRサイエンスフィットではさまざまな団体とコーチング契約をおこなっており、特に関東の某名門大学のゴルフ部とは3年ほど前から正式にコーチング契約をおこない、部員のレベルアップ、チーム強化に貢献しております。
契約当初は関東学生ゴルフ連盟のDブロックだった同校ですが、月に一度のスイング解析とティーチング、オンコースレッスンなどで全体的なレベルアップをおこない、現在ではBブロックに昇格。試合での選手の平均スコアも78から74にあがっているとのことです。
個人レッスンからチーム強化マネジメントにも定評のあるPRGRサイエンスフィット。まずは宮川部長にプロギアチームの敗因を探ってもらいます。
※試合中の選手のスイングを確認する宮川部長
宮川部長 『う~ん。。。ラフも深くてシビアなセッティングだったんだね。でも、短い準備期間のなかで選手は頑張ったよね。』
N 『はい。』
あくまでも私の解釈ですが、試合の一ヶ月前にスイング解析して弱点を見つけ出してもそんなすぐに弱点克服できるはずがない。ということでしょう。来年の大会に向け早い段階から取り組む必要がありそうです。
各選手の詳細なスイングデータを再度確認する宮川部長。
宮川部長 『みんなスイングは高いレベルにあるんだけどね。特にエースの2人のY選手とM選手は本人が一番悔しいと思うよ。』
N 『そうですよね。』
あくまでも私の解釈ですが、早いスタート時間のエース2人が想定外のスコアだったことにより、遅いスタートの残りの2人に余計なプレッシャーがかかった。ということでしょう。
ちなみに日経カップでは本来の実力が出せなかったY選手。日経カップ直後、ハイレベルなエリートゴルファーしか出場できないという関東ミッドアマ予選を73の好スコアで予選通過。所属コースのクラブ選手権では5度目のクラブチャンピオン獲得と、本来の実力を如何なく発揮しております。
※クラチャン連覇のY選手
宮川部長 『N選手もS選手も頑張ったと思うよ。ただ根本的な体の動きはなかなかすぐには修正できないから、ここぞという場面での安定度に欠けたのかな。』
N 『なるほど。』
あくまでも私の解釈ですが、安定して70台が出せる選手はスイング中の骨盤、腕がある一定の動きをします。それらは短期間でマスターできるものでもなく、数ヶ月かけて取り組まないといけない。ということでしょう。ちなみに日経カップに出場する強豪チームの選手のハンデキャップをパンフレットで確認すると、5以下がほとんど。来年に向け選手レベルのボトムアップが必要です。
※ダウンスイングで骨盤が前に出てしまうと球筋が安定しない。ダウンスイングでの骨盤の動きを説明する宮川部長
※インパクトでの手首のかたちも重要。左手甲が手のひら側に折れるハンドファーストインパクトで球筋を安定させたい。
宮川部長 『毎年同じコースだけど、ラフとかグリーンなんかはやっぱりその年によって状態が違うからね。コースコンディションに対応できるかどうかも結果に影響するだろうね。』
N 『そうですよね。』
あくまでも私の解釈ですが、今年の筑波カントリークラブのラフはなかなか強力でした。コース攻略ができなかったというのも敗因のひとつでしょう。プロギアチームは練習ラウンドを一度おこないましたが、それでは足りなかったのかもしれません。他のチームは5、6回練習ラウンドをおこなっているところもあるようです。
※例年以上に深く強いラフが選手を苦しめた。
宮川部長 『選手選考会も大荒れだったね。』
N 『確かに、めちゃくちゃでした。』
あくまでも私の解釈ですが、選手選考会を実施したのが日経カップ会場の筑波カントリークラブとはまったく異なる趣のコースで選手はみんな大苦戦。従来のメンバーが落選してF君がジャイアントキリングを果たしましたが、ゴルフの実力を見極めるには選手選考会は数回おこなったほうが良かったかもしれません。実際他社は数回おこなっているところも多いようです。
※トップ通過のスコアが99だったという大荒れの代表選手選考会。
宮川部長 『でもサイエンスフィット日記チームのFも残念だったな。この1年でだいぶスイングは良くなったのに。』
N 『ええ、残念でした。』
あくまでも私の解釈ですが、1年間手塩にかけて育てたF君の不甲斐ない結果に宮川部長は怒り心頭です。
※出場選手選考ラウンドで106を叩いた、半分熱中症のF選手
宮川部長 『S選手も日経カップに備えて、色んな大会に武者修行で出場して本当に偉かったね。新商品の発売時期で忙しかっただろうに。』
N 『ホント、感心します。』
あくまで私の解釈ですが、仕事はおろそかになっていないか?(S選手はゴルフ以上に仕事をきっちりきめ細かくおこなうので、皆さまご心配なく)
※日経カップに向けて、試合慣れするために様々な試合に出場したS選手(そのほとんどが雨)。
宮川部長 『でも一番いつもと違うところは、サイエンスフィット日記での強烈なレポートだろうね。期待に応えようとみんな力入っちゃったかな。』
N 『すいません。』
あくまでも私の解釈ですが、普段通りのゴルフをしていれば予選通過ラインのスコアでラウンドできるのに、今回に限れば全員いつもより悪いスコアでした。大会直後にS選手にも泣きながら言われましたが、このブログが妙なプレッシャーになっていたようです。そのプレッシャーを力に変えて、来年は頑張って欲しいものです。
以上、日経カップ敗北の要因をまとめると、来年に向けての課題が見えてきたような気がします。
今後の対策
さらに前述の大学ゴルフ部のコーチングについても教えてもらいました。
契約している大学ゴルフ部では新入部員のうちゴルフ経験者は2割、あとの8割は大学入学後にゴルフを始めた部員とのこと。ゴルフ未経験者でも卒業までに70台でラウンドできるようにすることも目標のひとつとしているので、大会での上位ブロック進出と未経験者のレベルアップという2つの目標をクリアすべく、『レベル別レッスン』というものを確立している。試合で結果を出すため選抜メンバーに向けたレッスンと、初心者に向けた基礎レッスン、中級者が70台を出すためのレッスン。という具合にそれぞれのレベルに合わせたレッスンでチーム全体のレベルをあげているとのことです。
※レベル別レッスンメソッド
これらを踏まえて、プロギアチームの取り組むべく課題がはっきりとしてきました。
●早い段階(1年前)からのチーム立ち上げ
●選抜メンバー、通常メンバーに向けたレベル別レッスン
●定期的なスイング解析、サイエンスフィットレッスン
●数回にわたる代表選手選考会の実施
●数回にわたる練習ラウンドの実施
●本番で意識しないよう早い段階から密着してブログアップ。やや誇張した内容にも平常心で対応
(まだ来年の日経カップに挑戦するかどうかも決めていませんが)以上のような取り組みをおこない、来年こそは悲願の予選突破。上位進出を目指したいと思います。
応援いただきました皆さま、ありがとうございました。そして来年のプロギアチームにどうぞご期待ください。
そしてさらにチームを強くするために必要なのが、レギュラーメンバーを脅かす若い力の台頭です。
これは彼ら、サイエンスフィット日記メンバーに期待するしかありません。
ここのところ出番が少なかった彼らですが、日経カップチームが奮闘する影で、彼らも来たるべく時に向けしっかり練習を続けています。
ということで、次回は久しぶりにサイエンスフィット日記チームのエースであり、未来のプロギア日経カップチームのエースであるU君に密着してみたいと思います。
つづく。