Hole 86 　ゴルフ行こうぜ！４５ホールの死闘

熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。

ＰＲＧＲで販促を担当しております、Ｎです。

ゴルフメーカーＰＲＧＲが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく・真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、新サイエンスフィット日記。

いよいよあと数日に迫った、日経カップ企業対抗ゴルフ選手権２０２０。

念願のＰＲＧＲ代表選手となったサイエンスフィット日記メンバーのＫ君は、今までの遅れを取り返すためにゴルフに行きまくるという”ゴルフ行こうぜ！”大作戦を実行中。

短期間で５回（ショートコース含む）のラウンドを実施し調子も上向きです。そしてラウンド毎に行ってきたライバルとの対戦成績は２勝２敗１分けでイーブン。

試合に向けほぼ完成に近づいたＫ君ですが、最後にもう一回ラウンドしてやり残した最終調整をおこないたいと思います。

■埼玉県　某所　ＡＭ３：００

いつものようにＫ君の家に迎えに来ましたが、高性能スマホでもＫ君の姿を捉えることができないくらいの完全な闇夜です。

『こんばん、、、おはよう。ていうか今日は早すぎるだろ！』

『おはようございます。今日も送迎よろしくお願いいたします。ちなみに今日は早朝スタートの２．５ラウンドプランなので、この時間になっちゃいました。』

『２．５ラウンド！？マジかよ。聞いてないよ。』

２．５ラウンドということは４５ホールです。どんだけやり残してんねん。という気持ちはぐっと堪えて、ゴルフ場に向かいます。

■埼玉県　本庄市　ＡＭ４：４５

こうして同じ埼玉県内を横断してやってきたゴルフ場。

※写真だと明るいけど、肉眼ではまだ薄暗い夜明け前。

今回Ｋ君が最後の調整に訪れたゴルフ場は、緑豊かな丘陵コース北武蔵カントリークラブです。距離は短いながらもアップダウンがあり戦略性に富んだ、スイング調整を行うにはもってこいのコースです。

スタート前に早めの昼食をとるＫ君。これから１．５ラウンドしてから昼食なので、しっかりエネルギー補給をしておかねばなりません。

なんと言っても今回の目玉は【真夏の２．５ラウンド鉄人プラン】という初めての試み。無事に４５ホールを完走することができるのでしょうか。

『ちなみに今日は俺とＫと、あとは誰とラウンドするの？』

と、後ろからＫ君にそっと近づく影。。。

『お、おはようございましゅ。』

声をかけてきたこの男。おじさんなのか、少年なのか、判断に迷うところですが、Ｋ君とは頻繁にゴルフをする仲でもあるプロギアの後輩ＵＲ君です。

Ｋ君同様本格的にゴルフを始めたのは会社に入ってからですが、いまやゴルフを唯一の趣味としているエンジョイゴルファーです。

『ＵＲ、今日はよろしくな！緊張しないでいいよ。気楽にラウンドしようぜ。』

『はい。お、お願いします。Ｋさん、日経カップ頑張ってください。』

いまやバチバチの競技ゴルファーであり、会社の代表として日経カップに挑戦するＫ君とエンジョイゴルファーのＵＲ君。全身黒ずくめで威圧感のある試合モードのＫ君と夏休みの虫取り少年スタイルのＵＲ君。オラオラと草食。

まるでキャラの違う二人ですが今日はＵＲ君を仮想敵とみなし、前回Ｓ先輩に負けた腹いせも兼ねて全力で倒しにいきます。

日経カップに向けてほぼ完成の域に達したＫ君のゴルフ。

２．５ラウンド、４５ホールのなかで完全に仕上げて試合に臨みたいところです。

１ラウンド目スタート

■ＡＭ５：１０

スタートは約３００ヤードの短いミドルホール。Ｋ君は本番でも多用するであろう５番ウッドでティショット。

さすがＰＲＧＲ代表選手。狙い通りのポイントにボールを運びました。

そしてエンジョイゴルファー代表のＵＲ君はもちろんドライバーでめちゃ振り。

見事なあおり打ちですが、素人ながらまずまずのショットです。

打ち上げのＫ君のセカンドショット。

見事にグリーンを捕らえました。アイアンもキレてて、相変わらず調子が良さそうです。

さあ、おはようバーディーのチャンス。

おっとこれは全然距離が足りません。

『この前の筑波カントリーの高速ベントグリーンと全然違う！』

前回の日経カップ練習ラウンドでは２５パットとパッティング巧者の実力を発揮したＫ君ですが、芝目の強い高麗グリーンにまったくタッチが合いません。

その後もナイスショットを連発するＫ君。

エンジョイゴルファーＵＲ君も必死についていきます。

このコースは高低差があり、グリーンも小さいのでアイアンの精度が問われます。

ビシッとアイアンを打ち込むＫ君。

ぐわっとアイアンをあおり打ちするＵＲ君。

Ｋ君はレベルアップしたアプローチショットで、

見事にピンに寄せてきます。

一方のＵＲ君は、

お、なかなかうまいじゃん。

グリーンが小さめなので、アプローチをする機会が増えます。

おっと、これはミス！久しぶりにチャックリしちゃいました。

そしてＵＲ君は、

あわやチップイン！やるじゃん、ＵＲ君。

以前は苦手だったＫ君のバンカーショット。

あらら、これはシャンク！

納得がいかない表情のＫ君と、

その姿を見て、思わず頬が緩むＵＲ君。

■最終ホール　ＡＭ８：２０

スタートから３時間後。順調に最初の１ラウンドを終えようとしています。

ＵＲ君は微妙な距離のパットを、

ど真ん中から決めて、１８ホールを終了。

さぁ、まずは１ラウンド目のスコアがこちら。

Ｋ君は４６・４８で９４。

そしてＵＲ君は、、、４０・３８で７８！！！

な、なんとＫ君が喉から手が出るくらい欲しい７０台をあっさり達成してしまったエンジョイゴルファーＵＲ君。

そしてＫ君はいつもの通りのスコア９４。どんなコースでも、コンディションでも、ショートコースでも、筑波カントリーでも、いつも通りの２２オーバーです。

『すげえなあ、ＵＲ！ナイスラウンド。』

『あ、ありがとうございます。距離が短かったんで助かりました。』

『や、やるな。さぁ、そろそろ体も起きてきたから、次のラウンドいくか（汗）』

動揺を隠せないＫ君。いいんです、今日は２．５ラウンド。まだまだ序盤が終わったばかりです。

日経選手の名に懸けて、後半はエンジョイ草食ゴルファーをボコボコにしてやろうと心に決めるＫ君。

２ラウンド目、スタート！

■ＡＭ９：００

狭いホールでも果敢にドライバーを振りぬくＫ君。

精度の高いドライバーショットでコースを攻めます。

ＵＲ君も体をねじりあげながら必死にドライバーを振ります。

そんなＵＲ君を凌駕すべく、ホールロケーションによって球筋を打ち分け、

ロングホールでは果敢に２オンを狙い、

アイアンはラインを出して、ピンを狙うアスリートゴルファーＫ君。

が、これはトップしてグリーンをオーバー。やっかいな場所にボールが行ってしまいました。

ゴルフ力の乏しいＫ君。こんな場合どうしたら良いかわかりません。

とりあえず、

打ってみるけど、脱出失敗。

距離のあるバンカーショットからは、、、

カツーーーーン！！

これまたトップして、レーザービームでグリーンをオーバー。

それを見て必死に何かを堪えるＵＲ君。耐えろ、耐えるんだ。

そしてＫ君の折り返しのアプローチ。

だっふ。

飛距離２ヤード。グリーンまで届かず。

遂にＵＲ君の限界点を超えてしまいました。

そんなＵＲ君は笑いながら、、、

ベタピンに。

Ｋ君をことごとく圧倒するＵＲ君。

そんななか、急に雨が襲ってきました。もはやこのシリーズお約束の雨！

そして強い雨とともに次第に色を失っていくＫ君。

こうして２ラウンド目が終了。

そのスコアがこちら。

Ｋ君は４６・４５で９１。

ＵＲ君は、４４・４０で８４！

残念ながらＫ君は９０を切れず。ＵＲ君は安定したゴルフを展開しています。

『おいおいＫ！全然ダメじゃん。』

『・・・ま、まだあと９ホール残ってますんで、、、最後はしっかり締めます。』

『（ニヤニヤ）』

ＵＲ君との圧倒的なスコア差に困惑するＫ君ですが、最後のハーフにこれまでの練習の全てを懸けます。

今まで戦ってきたライバル達のためにも、一矢報いたいところです。

２ラウンド目、スタート！

■ＰＭ１４：３０

絶好調のＵＲ君は、ティーイングエリアで踊りながらも相変わらずナイスショット！

一方のＫ君、スイングは安定してますがボールが言うことを聞いてくれません。

ここでＵＲ君とＫ君のスイングを確認してみましょう。

ＵＲ君スイング（インパクト時）

かなりあおって踊っているようなスイングですが、どうやら腕の余計な動きを極力抑えるため、体を目いっぱい動かしていたようです。フェースをなるべく返さないようにしていたらこういうスイングになったとのこと。アプローチが安定しているのも、フェース管理が自然と出来ていたからかもしれません。

Ｋ君スイング（インパクト時）

Ｋ君のスイングを見るとＵＲ君とは逆で、やはり手先でヘッドを走らせていました。これだとどうしてもフェース面が安定せずボールが左右に散らばりやすくなります。アプローチも手先で打つと安定しません。これはサイエンスフィットの解析で３年前からわかっていることですが、なかなか直らないところです。

ゴールに向けて鎬を削る二人。

向かえたミドルホール。

ここは打ち下ろしの２６８ヤードという１オンも狙えるミドルホール。

『最後なんで１オン狙います。コリン・モリカワのように逆転イーグルを狙います』

全米プロ選手権を見て感銘を受けた、ドライバー平均飛距離２５２ヤードのＫ君の渾身のショット！

バキィィィーーン！

『おおー、ナイス！これ乗ったんじゃない！?』

ピンに向かって飛んでいったボールは、、、

残念ながらグリーン１０ヤード手前のバンカーのふち。

でもこのシチュエーションは見たことがあります。たしか小村プロ（コムタン）との対決のときに、コムタンがこういう場合のアプローチをやって見せてました。

寄せワンでバーディー。このアプローチを、

残念ながら失敗。

気を取り直して再チャレンジ。

これも失敗して、このホールはイーグル狙いがまさかのダブルボギー。

もはや、笑いが止まらないＵＲ君。

こうして、

苦しみながらも、

最後のハーフも終了。

見事４５ホールを完走しました。

そして、最終ハーフの結果がこちら。

Ｋ君は４７。

ＵＲ君は４２。本日の勝負はＵＲ君の完全勝利！！

Ｋ君は逆転することもかなわず、４５ホールで２８打差をつけられ後輩のエンジョイゴルファーに完敗してしまいました。

『４５ホールやったけど楽しかったですね。いいスコアが出て良かったです。』

エンジョイゴルファーらしく、一日ゴルフを楽しめたようです。

『・・・。』

『でもＫさん、日経カップ頑張ってください。今年はギャラリー入場不可なので応援にいけませんが、活躍を祈ってます。』

と、いつの間にか上から目線で激励するＵＲ君。

『お、俺の代わりに日経カップ出てくれない？』

”つなぐ”というテーマで先輩から選手としてのバトンを渡されたＫ君ですが、もう後輩のＵＲ君につなごうとしています。

『まぁ、何とかなりますよ。』

と、完全に上から目線のＵＲ君。

『く、くそう！』

こうして、Ｋ君の日経カップへの道”ゴルフ行こうぜ！”シリーズは終了。シリーズ通算戦績を２勝１分け３敗と負け越してしまいました。

もともと草食系エンジョイゴルファーなのに、背伸びしてオラオラ系を気取ってしまったのが敗因でしょう。

Ｋ君の最後の調整

『最後の調整のはずが、なんか中途半端な感じで終わっちゃったな。』

『くぅ。。。つかめかけていたものがどっかに行って、言い様のない不安が押し寄せてきました。やばいです。また明日早朝練習行きませんか！？』

すがるような目で訴えかけるＫ君。自信を取り戻すには、もう球を打ち続けるしかありません。

ということで、次回は日経カップ前日のＫ君の練習の模様をお届けします。（どこまで引っ張るんだ！というお怒り、クレームはコメント欄まで）

つづく