Hole 84　ゴルフ行こうぜ！日経カップ練習ラウンド（前半編）

熱狂ゴルファーの皆さま、こんにちは。

ＰＲＧＲで販促を担当しております、Ｎです。

ゴルフメーカーＰＲＧＲが誇る、科学的なスイング解析とレッスンを融合させたゴルフ上達メソッド『サイエンス・フィット』に通って、楽しく・真剣にレベルアップを目指すゴルファーの姿を追い続ける”ほぼ”リアルドキュメントブログ、新サイエンスフィット日記。

遂に企業対抗ゴルフの最高峰、日経カップの代表選手となったサイエンスフィット日記メンバーのＫ君。

実戦の勘を取り戻すべくゴルフに行きまくるという”ゴルフ行こうぜ！”大作戦により、コロナ自粛の遅れを取り戻しつつあります。

さぁ、今回はどこに行くのか！？

■茨城県　つくばみらい市

やってきたのは、過去幾度と無くプロゴルフトーナメントが開催されてきた茨城が誇る名門ゴルフ場、筑波カントリークラブ。そう、近年は日経カップの会場としてサラリーマンゴルファーの聖地となっている”俺たちの甲子園球場”です。今回はＰＲＧＲ代表チームの日経カップ練習ラウンドの模様をお届けしたいと思います。

ただし、せっかくの練習ラウンドなのに本日は生憎の雨。朝一番、誰もいないコースに姿を現したのは、、、

日経カップＰＲＧＲチームのレギュラー選手。我らがＫ君です。

『おはようございます、また雨ですね。でも大丈夫です、雨くらいでもう動揺することはありません。今日は今まで練習してきたことを発揮し、コースの攻め方をしっかり学びたいと思います。』

このシリーズ４回ラウンドしてその全てが雨という驚異的な降雨率を誇るＫ君。もはや雨はお友達です。

ライバルたちとの朝練習

スタート時間まではまだ２時間以上ありますが、まずはドライビングレンジに行って体をほぐすＫ君。今日は日経カップの指定練習日なので他社の選手も練習していますが、その中でも際立って良い球を打っているＫ君、調子は良さそうです。

ショット練習を終えると、アプローチ練習場に移動するＫ君。

前回ベアグラウンドの河川敷ショートコースで練習した甲斐があって、しっかりメンテナンスされた芝の上でビシビシアプローチを決めるＫ君。

”アプローチ虎の穴”での修行の成果が出ています。

苦手だったバンカーも、

今までとは比べ物にならないくらい上手くなってます。”ゴルフ行こうぜ！”シリーズでの練習が生かされています。

と、そこに。

『おはよう。』

日経カップ、ＰＲＧＲ代表チームのエースＹ選手が登場。

『アプローチだいぶ良くなったな。”基本アプローチ”はそれでＯＫ。あとは実戦に向けて深い芝や傾斜など様々なライからのアプローチの引き出しも練習しておいたほうがいいよ。』

ハンデキャップゼロ、全日本クラスの大会にも出場するレベルのＹ選手ですが、団体戦は自分ひとりのスコアではどうにもなりません。今日はチームスコアの鍵を握るＫ君に付きっきりでレッスンとコース戦略をアドバイスしてもらいます。

傾斜地からのアプローチを教えるＹ選手。

『傾斜に逆らわず、地面と垂直に立ってボールは気持ち左足寄り。何よりも大事なのがリズム。Ｋはテークバックがゆっくりでダウンスイングが早くなってしまうので、一定のリズムで打てるようにしよう。』

リズムをつくるために手拍子をするＹ選手。このリズムで自然に打てれば、スイング中余計なことも考えなくなります。

すると、

アプローチの雰囲気がさらに良くなってきました。

『なるほど。これだと変に手を使って調整して打つことがなくなりますね。』

『緊張した場面でどれだけ普段通りのショットができるか。一番大事なのはリズムだよ。』

今まで数多くの緊張する試合を経験してきたＹ選手。自称アプローチイップスと言ってますが傍から見ると全然そんな感じはありません。見えないところで想像を絶する努力を続けているのでしょう。

日経選手集合！

そろそろＰＲＧＲチームの選手が集まってきました。

まずはＰＲＧＲチームのキャプテンＮ田選手（左）。そして本日のラウンドコーチ、サイエンスフィットインストラクターの細内コーチ（右）です。細内コーチにはラフでのショットや、アプローチ、パターのスイングチェックを完全ボランティアでおこなってもらいます。

さらには歴戦の雄、飛ばし屋Ｙ田選手も登場。

ちなみに日経カップ補欠選手として、練習ラウンドを誰よりも楽しみにしていたＳ常務は大事な会議のため残念ながら今回は欠席。

『くそー！！ラウンドしたかったなぁ。』

さぁ、これで選手も勢揃い、、、

おや。

この後ろ姿は、まさか。

なんと、２０１２年～２０１９年日経カップ選手のＳ先輩です！

”ゴルフ行こうぜ！”シリーズでＫ君の挑戦を受け、見事Ｋ君を返り討ちにした元日経選手のＳ先輩。納得がいかないＫ君のたっての希望により、練習ラウンドにボランティア参加してもらうこととなりました。Ｋ君とＳ先輩の戦いは第２ラウンドに突入します。

※雨が降ってルンルン気分のスーパー水神様、Ｓ先輩。万全の雨ゴルフ対策を行いながら今日もＫ君にとって高い壁となってくれるはずです。

本日の練習ラウンドは【Ｋ君・Ｙ選手・Ｓ先輩・Ｎ】の組と、【Ｎ田キャプテン・Ｙ田選手・細内コーチ】の組の２組での実施となります。

ちなみに本日のコースインフォメーションを確認すると。

雨の影響でグリーンはいつもより速くないようですが、代わりにラフの長さがすごいです。７０ｍｍということは直径４２．６７ｍｍのゴルフボールが完全に埋まってしまいます。

『こんなに深くて密集したラフでゴルフしたことないです。細内さん、どう打ったらいいんですか？』

『ここまで深かったら８番アイアン以下の番手じゃないと出ないよ。あとは、どうしてもアイアンのネックにラフの抵抗を受けやすくてフェースが返りやすいから、ちょっとフェースを開いたりして、まずボールが上がるクラブ、打ち方を選択しないとダメだね。何よりティーショットでラフに入れないマネージメントが大事だね。』

未体験の競技セッティングに挑むＫ君。距離、コースコンディションともに普段のゴルフとは比較にならない難しさでしょう。この練習ラウンドで可能な限りコースに慣れないといけません。

最後に土砂降りのなか練習グリーンでグリーンの速さを確認。いよいよスタート時間が近づいてきました。

ではＫ君に本日の意気込みを聞いてみましょう。

『楽しみです！この一ヶ月集中してラウンドしたし、練習も続けてきたし。今日はコース戦略をしっかり学んで本番につなげたいと思います。今日の目標スコアは９０です。ボギーペースを目指します。』

いつもの気負った表情でなく、リラックスした姿のＫ君。ゴルファーとしてのレベルが一段あがったような余裕を感じさせてくれます。

練習ラウンドスタート！

さぁ、いよいよスタートです。

とＫ君はメモを手に、真剣に何かを書き込んでいます。

『なにそれ。何書いてるの？』

『はい。筑波カントリークラブのコースガイドをもらったので、使った番手とか、攻め方とかを書き込んでおこうと思って。』

日経カップ出場企業に１冊ずつ配られる貴重なコースガイドを手にするＫ君。今日は同じ組でラウンドする経験豊富なエースＹ選手から、各ホールの攻め方を解説してもらいながらラウンドします。

１番ホール　４１９ｙｄｓ　パー４

■Ｙ選手ＭＥＭＯ：スタートホールは左ＯＢ。グリーンは左にあるからフェアウェイ右サイド狙い。右ラフでもグリーンは狙えるから、安全に右狙いでいこう

宣言通りフェアウェイど真ん中にティーショットを打つＹ選手。

続くＳ先輩も右からのドローボールでフェアウェイ右サイドに。

そしてＫ君のティーショットは。

バキッーー！！

『うおお！』

ボールはＹ選手の忠告を無視して行ってはいけない左からフェードボールでフェアウェイへ。これにはＳ先輩もびっくり。

今まで数多くの選手がこのスタートホールでＯＢを怖がって右に吹かす場面を見てきましたが、Ｋ君は勇気あるショットでフェアウェイをとらえました（たぶん、偶然）。

無事にスタートを切った３人。

高い木々と絨毯のような芝生。さすが名門、緑にあふれたコースです。

そしてその足元には密集したラフが元気に生い茂っています。

Ｋ君のベストポジションからのセカンドショットは、惜しくもグリーンに届かず。

ただし、歩く姿は代表選手としてサマになっています。

ピンまで約２５ヤードの花道からのアプローチ。今までだったらダフるかトップするか。とにかくミスしか出なかったシチュエーションですが、

見事カップ近くに寄せました！！

パットも決めてスタートホールはパー発進。

このアプローチショットだけでもＫ君の成長を感じさせてくれます。

２番ホール　５８３ｙｄｓ　パー５

■Ｙ選手ＭＥＭＯ：このホールはセカンドショット地点から左にドックレッグするので、セカンドの狙いどころが大事。なるべくフェアウェイの右サイドにボールを運びたい

しかしＫ君のティーショットはＹ選手のアドバイスと反対の左方面へ。

バンカーに入れてしまいましたが見事脱出。

なんだか頼もしく見えてきました。

３番ホール　４２４ｙｄｓ　パー４

■Ｙ選手ＭＥＭＯ：左はＯＢ。右は予想以上に広いから右狙い。無理に２オンを狙うホールじゃない

というＹ選手のアドバイスをまたまた無視して左の林に向けてボールを打つＫ君。

ＯＢギリギリ。木を背にショットする羽目に。

フェアウェイに出すも残りは２００ヤード以上。

さすが筑波のフルバック。Ｋ君になかなかの試練を与えてくれます。

４番ホール　２０９ｙｄｓ　パー３

■Ｙ選手ＭＥＭＯ：距離があるショートホールだけどグリーンは大きいからセンター狙い。小さめの番手だとバンカーにつかまるから大きめに打ちたい

というＹ選手のアドバイスは生かされず、バンカーに捕まるＫ君。

ゴルフは狙うスポーツですが、狙い通りに行かないのがゴルフです。

５番ホール　３６５ｙｄｓ　パー４

■Ｙ選手ＭＥＭＯ：距離は短いけどフェアウェイ中央にある木に注意。フェアウェイウッドで刻むなら、フェアウェイ左サイド狙いで

というＹ選手の教えを今度こそ守って５番ウッドで打つも、思いっきり引っ掛けて左ラフに打ち込むＫ君。

セカンドショットを何とかグリーンサイドまで運んで、、、

アプローチを２メートルに寄せ、これを沈めて、

気合いのガッツパー！ショートゲームで何とか耐えています。

６番ホール　２１６ｙｄｓ　パー３

■Ｙ選手ＭＥＭＯ：ここは距離もあるので、ピン位置に関係なくグリーン右サイドの花道狙い。左サイドはバンカーに囲まれていてリスクが大きい

というアドバイスを受け、わかっちゃいるけど、

引っ掛けて左のバンカーへ。しかもバンカーの淵。これは難しい。

何とかバンカーを脱出し、

２パットのボギーで耐えるＫ君。

我慢比べ状態です。

『このホールはグリーンが左から右に傾斜してるから、右サイドから寄せるほうが寄せやすいんだ。グリーンを外れた場合も考えてセーフティーエリアと行ってはいけないエリアを把握しておく必要がある。』

今のホールの攻め方を確認し、忘れないようにコースガイドに書き込むＫ君。

今日のラウンドの目的はできるだけ多くの情報を収集することです。

７番ホール　４１５ｙｄｓ　パー４

■Ｙ選手ＭＥＭＯ：左に曲げるとクロスバンカーがあり、セカンドもガードバンカー越えになるのでティーショットの狙いどころはフェアウェイ右サイド

『承知しました！』という威勢の良い掛け声とともに放ったＫ君のティーショットは、

左のクロスバンカーへ！

行っちゃいけないところに行っちゃうのがゴルフです。

簡単にボギーを叩いてしまうＫ君に対してエースＹ選手は、

ピンチからもしっかり寄せて、

嫌な距離のパットも確実にカップイン。これです。この執念のような勝負強さをＫ君に見習って欲しいのです。

８番ホール　３６９ｙｄｓ　パー４

■Ｙ選手ＭＥＭＯ：フェアウェイが狭くラフも深いので確実にフェアウェイに置くにはフェアウェイウッドで打っても良い。とにかくフェアウェイキープ

そんなＹ選手の言う通りにはもちろんいかず、Ｋ君は５番ウッドで右の林へ。

一方のエースＹ選手も今日はアイアンが不調でなかなかグリーンをとらえられません。

ただし、

アプローチを寄せて、２メートル前後のパットをことごとくカップインするＹ選手。

するとＫ君も、

パターでの寄せを決めてこのホールナイスパー。

Ｙ選手の１打にかける執念がＫ君にも伝わってきました。

９番ホール　４９３ｙｄｓ　パー５

■Ｙ選手ＭＥＭＯ：短いロングだけどグリーン手前に池があるから、ここはチームミッションとして２オンを狙うのはやめよう。３打目勝負だからティーショットは７番アイアンでもいいくらい。ティーショットとセカンドは絶対に欲をかかず、フェアウェイ左サイドから攻めること

と、ここでＹ選手からのアドレスチェック。今まで球筋が安定せず左にばっかり打っていた原因は、どうやら右肩が被っていたようです。

Ｙ選手のチェックを受け、ユーティリティーでティーショットをするＫ君。初めて言われた通りの場所にボールを運べました。ナイスショットです！

このホールの攻め方をメモするＫ君。本番で頼れるのはキャディさんとこのメモだけです。

セカンドショットは絶対池に入らない９番アイアンで狙い通りのショット。

今日はショットの調子が良さそうです。

３打目はピンまで残り１３０ヤード。

これを９番アイアンでカラーまで運んで。

前半の最終ホールはパーで終えることができました。

戦略通りにボールを運べればこんなに簡単にパーが取れるのか。と驚くＫ君。

前半結果、発表！

ちなみに、Ｋ君の前半のスコアは、、、

１０オーバーの４６！

パーを４つ取れましたが、途中９を叩いたホールがあってスコアとしては今ひとつ。でもショット自体はそこまで悪くありません。何よりアプローチがいつもより冴えています。

本日の目標スコアは９０なので、十分達成可能な範囲でしょう。

ランチ休憩でも午前のラウンドを振り返り、メモにいろいろと書き込むＫ君。２人の先輩もＫ君にアドバイスを送ります。ちなみにＹ選手の前半のスコアはさすがの３７。そしてボランティア参加のＳ先輩は４４。

『Ｋはこの雨の中でまずまずのラウンドだったね。スイングリズムも良かったよ。でも大叩きホールがもったいない。コース戦略さえしっかりしていれば大怪我を減らせるから、ダボを打たないゴルフをしよう。』

『ＲＳ５ドライバー飛ぶなぁ。今まで届かなかったところまで飛んでた。』

Ｋ君を２打上回るＳ先輩の見事なゴルフ。日経カップ選手の座は譲りましたが、日経カップ選手という重荷を下ろし、伸び伸びとゴルフを楽しんでいます。

※ナイスラウンドでインスタ映えショットのＳ先輩。

お昼休憩を終えて後半のスタートホールに向かうＫ君とＳ先輩。

難攻不落の筑波カントリークラブ攻略に向け、練習ラウンドは後半に突入します。

目標の９０は達成できるのか？Ｓ先輩との勝負の行方は？

次回に続きます。